夏物に袖を通しました。シーズン初は、思い入れのある祖母の形見に。能登上布、いかにも能登らしい蚊絣です。白だったものを、トーンの明るい抹茶色に染めました。
繊細な麻の風合いが、軽く涼しく、夏の到来を感じます。祖母に見守られているような安心感とともに。着物は、仕立て直したり染め直したりする中に、色々な思い出や気持ちも繋げて行けるところが魅力的です。夏物は、素材そのものが希少価値なので尚のこと。
帯は夏献上。どんな着物にも合い、キリリとした装いに仕上げる万能役者です。是非、一本はお手元に。
着物の醍醐味は、夏にあり。いつも思います。