• 至福の時をー誉一山荘 オーベルジュ ドゥ ミクニにてー

    今週のとある夜、社長のバースデーを記念して、初めて誉一山荘オーベルジュ ドゥ ミクニを訪ねました。絲穂より徒歩10分あまり。かつての高級料理旅館は、素晴らしいオーベルジュに生まれ変わりました。焦茶を基調とした内装には重厚感が漂い、アンティークの家具や調度品も、趣きのある落ち着いたものでした。ロビーラウンジからの景色はとても美しく、これから始まる素敵な時間を予感させます。
    三國清三シェフがプロデュ−スするレストラン、オミロでのディナーは、まさに至福の時。この日は「北陸の宝石」コースを愉しみました。きっちりとしたフレンチで、お料理はすべて本当に美味しくいただきました。中でも、氷見の古代米のリゾットの上に、カリッと焼き上げたメバルが乗ったお魚料理は、今でも印象に残っています。氷見は、お魚だけでなくお米やお野菜など、食材に恵まれていることを実感したと同時に、いつも何気なく口にしているものが、こんなにお洒落なフレンチに変身してしまうのかと新鮮に感じました。それから、デザートのゴルゴンゾーラのムース、サツマイモのモンブランが絶品で、チーズとお芋の相性の良さには、驚かされました。贅沢で充実したひとときで、ゆったりとした時間が流れます。
    壁一面に広がる大きな源氏絵巻の屏風にも、是非ご注目下さい。和と洋が絶妙に融合した、美しい空間です。
    さてさて、この日の装いは、父のバースデーですから、グレゴリオ聖歌の帯を締めて、祝福モードを演出。着物は雪花絞りの着尺です。帯揚げはシルクのスカーフを用いて、ちょっと遊んでみました。大好きな黒の羽織りは、もちろん必須アイテムとして。

    みくににて

    帯のアップです。祝福の歌ばかり集めたメッセージ性のある帯ですから、お誕生日はもちろん、クリスマスや新年会にも活躍しますよ。

    音符、帯

    建物の中には、長い長い廊下があります。とっても趣きのある廊下で、和服が良く映えます。遊び心のある装いはもちろん、付け下げに有職織の袋帯といったきっちりとしたフォーマルも映える空間です。皆さま是非、ドレスアップをして、テーマを持ってお出かけ下さいませ。そして、幸せの時間の続きは、絲穂にてどうぞ。余韻のお運び、お待ちしております。


  • 絞りのネクタイ

    久しぶりに、絞りのネクタイの登場です。一番左のグレーの無地はご法事にも、どうぞ。他に、結婚式に活躍する白の無地、喪の黒の無地と合わせて、3本揃える方が多いです。何十年と根強く人気のある商品。他店にはない絞り独特の洒落感を、是非お楽しみ下さいませ。

    ネクタイ


  • イメージチェンジ

    月曜日にご紹介しました組合わせ、着物と帯はそのままで、今日は帯揚げと帯締めを変えてみました。グレーを基調に、少し落ち着いた印象です。さて、皆さまはどちらのコーディネートがお好きですか?

    和装の組合わせは、その日の気分やシーンによっていろいろ変えることができて、本当に楽しいです。

    月見


  • 白地に赤い絞りの帯揚げ

    先週より、月見の帯を提案しております。月の美しい季節に、是非お召しいただきたいですね。優しい雰囲気の、千鳥格子の着尺と合わせて。お茶会やお食事、観劇にもいいでしょう。ポイントは、白地に赤い絞りの帯揚げを。少しだけ見える赤がキュートです。

    tukimi


  • 『父の背中 子がつづる北陸ゆかりの志士たち』

    先日、偶然にみつけた本です。『父の背中 子がつづる北陸ゆかりの志士たち』。戦前戦後に名を残した北陸ゆかりの文士、画家、実業家(井上靖、高見順、棟方志功、室生犀星 etc…)など12人の子息が、父親の姿について書いたものです。様々な父親像がとても興味深く描かれており、たいへん面白く読めます。

    印象に残っているのが、高見順さんを父に持つ、タレント高見恭子さんのエッセイです。ひとりの父親としての姿よりも、小説家 高見順としての姿を貫き通した父の遠い背中、時に見せてくれた愛情など、ちょっと切なくて、とっても素敵なエピソードでした。

    どこかで目に留まれば、手に取ってご覧下さいね。


  • エクセーヌのお草履

    人気シリーズのエクセーヌのお草履が、いろいろ入ってきました。こちらは、グレーの台に、組み紐の鼻緒という組合わせ。暈しのデザインが素敵です。上品な雰囲気は、フォーマルシーンにも活躍します。シックな小紋と合わせても、お洒落でしょうね。

    エクセーヌ


  • ビロードの、黒い羽織りコート

    さて今年も、ビロードの黒の羽織りコートを楽しんでおります。昨年も好評をいただきましたこちらの羽織りコート、今年も引き続きご予約を承っております。一度袖を通したらくせになる生地の心地よさ、軽さ、シルエットの美しさ…。からだの動きにぴたりと添ってくれます。柄の付け方が、またお洒落なのですよ。是非、当店でご覧になって下さいね。

    黒羽織

    黒の羽織りと決めた日は、帯で少し華やかさを出すようにしてます。この日は、渋い緑地の江戸小紋に、臈纈染めの帯を締めています。全体的に落ち着いた色目ですので、帯の赤や黄色などでポイントをつけました。帯もシックに決めたい場合は、バッグやお草履にビビッドな色を配置してもいいですね。羽織りの黒を活かしながら、とにかく一カ所、アクセントをつけると素敵だと思います。