20日土曜、おひなの会初日は、さくらの開花を予感させるような大変暖かい日でした。
お茶を点てるスペースは、誉田屋源兵衛のさくらのタペストリーで春を演出。さくらの部分は、紙布になっています。とても美しいタペストリー、是非、本日も御覧下さい。
おとといお越し下さった皆さまに大好評でした、とらやの最中。本日もご用意しております。器は、雛の誰が袖模様。九谷焼です。一枚いちまい柄が違いますので、それもお楽しみのひとつです。
ご来店、お待ちしております。
富山県氷見市の呉服屋 きものの館絲穂
おひなの会へは、黒の大島とさくらの帯で行きました。3月に入ると、さくらの帯が活躍します。無地の大島は、どんな帯もパッと主役にしてくれるので、一枚あるといいですねぇ!
帯揚げのさくら色もポイントです。
まだ肌寒いこの季節、ショールのお洒落も楽しみのひとつです。この日は、一珍染めのショールで。友禅染めの始りと言われる一珍染めは、糊の割れ目に染料を染み込ませる技法。お茶わんの陥入のようなものと捉えて下さい。一般の友禅染めとはひと味違い、柔らかなイメージになります。
先週のとある日、おひなの会にお誘いをいただき、祇園まで。いつも楽しみにしているお雛さま、一番好きなのは、美人の官女と表情豊かなお五人囃子。
由緒あるお人形たちに、今年も縁があったことを嬉しく思い、その足で何必館・京都現代美術館へ。3月28日まで、魯山人を使う展が行われています。こちらの美術館、魯山人の作品は地下に常設しているのですが、今回は、どの階もオール魯山人!焼き物から書まで、魯山人の世界にどっぷり浸れます。茶入れの仕服も必見。志村ふくみさんの作品です。個人的に、5階の展示室がお気に入りスポットです。美しい中庭を眺めながら、ぼぉーっと芸術の余韻に浸る時間は、まさに心のデトックス。祇園の方へ行かれた折には、是非お立ち寄りください。よく、現代の芸術家の作品が展示されています。今までで心に残ったのは、写真家ロベール・ドアノーの世界。モノクロで映し出される、日常のひとコマに衝撃を受けました。