• 絲穂の楽しみ方9

    下の写真の左上にご注目下さいませ。ステンドの光がつくり出す影なのか、とても面白い形の影がありますね。光細工のような影、ちょっときれいで、つい撮影してしまいました。

    ほかにも、いろいろ面白い影があるかもしれません。ご来店の際には是非、探してみて下さい。

    絲穂の楽しみ方8は9月16日のブログを。

    20091026


  • 貝紫のはなし

    先の秋のおどりの会場にて。母が着ておりましたこちらの紬、貝紫で染められた糸で織られたものです。貝の内蔵にある特殊なパープル腺という部分を使い染めます。このパープル腺、取り出して太陽に当てると紫に変化します。

    染色技術は、紀元前600年頃の地中海沿岸に遡ります。一グラムの色素を得る為に二千個もの貝を必要とした希少性から、ロイヤル・パープル、帝王紫と呼ばれギリシャ・ローマ帝国では、皇帝や貴族にしか使用が許されなかった色なのだそうです。他にも、貝紫の歴史やエピソードについては、興味深いもの があるので是非、吉岡幸雄著『日本の色辞典』を御覧下さい。

    母の着物はその昔、著者である吉岡先生のお父様に染めていただいたものです。現代の日本に生まれてよかったですね。古代のローマじゃ、着せてもらえなかったでしょうから。。。!

    20091020


  • 秋のおどり

    昨日は富山で日舞公演、秋のおどりが催されました。富山のお客様とご一緒し、芸術の秋を満喫致しました。

    お客様は、白とブルーをきれいに統一したコーディネートで。バッグのピンク色がポイントとなり、華やかな印象に。

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    後ろ姿は、とても印象的。シンプルなお着物に、美しい蝶が映えますね。

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    日舞鑑賞は久しぶりでした。以前に自分もご縁があった演目もあり、しみじみ見入ると、実はなんと難しい踊りだったのかと改めて感じます。当時はまだ小学生 だったこともあり、踊りの順番を覚え、カツラを被り衣裳を着けて舞台に上がるだけで精一杯でしたが、今ならもう少し解釈して心情に変化もつけられるので は。。。と。まぁでも、「男は薄情者〜」なんてクドきを12、3歳で解りっこないので(笑)当時は当時ですね。

    どの道でも芸の道は、だから終わりがないのでしょう。同じ演目でも、年齢や経験や環境によって捉え方が変わりますものね。当たり前のことですが、当たり前のことを改めて感じたひと日でした。