渡辺俊明氏のものがたり『もどらず山』です。初版のもので、10冊のみ出版された中の1冊です。太郎、次郎、三郎の三兄弟が、蛇に変身する化け者を退治する物語が、俊明氏の力強く温かみのある字でどんどん展開します。
美しい女が蛇の化け物に変わる場面は、とても印象的でした。氏の作品の中でも、化け物は珍しい絵ではないでしょうか。また、生身の人間が描かれていることも『もどらず山』ならではの魅力でしょう。
1982年5月31日画。ファンの方、必見です。
富山県氷見市の呉服屋 きものの館絲穂
ひと雨ごとに秋の訪れを感じます。
単衣に袖を通しました。着物は単衣、帯は夏帯というミックスの取り合わせが多いです。組み合わせてみると、意外と色合いや素材感に違和感がないことに気が付きます。
ちなみに、昨日の装いです。着物は単衣の江戸小紋。地は、市松模様でその中に更に橙色のドットが細かに並んでいます。抹茶色ですが、橙と相まって深みのある色です。帯は紗織の鱗文様。着物の色によって、様々な表情を見せる魅力的な一本。6月から盛夏、今に至るまでずっと活躍しています。小物は、白系でまとめて。
そろそろ衿も、季節に合わせて調整したいところです。絽縮緬、楊流などが単衣向き。襟元も季節感を取り入れる大切な要素です。是非、小物のお洒落もご相談下さいませ。
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長月です。秋の風を感じると、力作秀作が目に心に響きます。
単衣にもお勧めの訪問着、地は江戸小紋、裾回りは鳥獣戯画の友禅という力量のある一枚です。全体的に薄い鼠の濃淡で、サラリと都会的な雰囲気。色々な帯を合わせてみるのですが、やはりこちらが一番しっくりきます。藍田正雄作「引き杢」。
江戸小紋には、他の技法にはない独特の力があるように思います。目に見えない細部の技が、纏った時に自ずと現れ存在感を発揮します。派手にもならず、地味にもならず、着る者に自信と安心感を与えてくれます。纏ってみないと分かりません。この秋は是非、江戸小紋を。
まもなく8月が終わります。この夏の思い出は、青虫のさなぎが羽化したことでしょうか。
自宅の前に植えた花の葉に、産みつけられた卵。数日後に大きな青虫がくねくねと。ひたすら青い葉を食べ続け、数日後、さなぎになりました。「はらぺこあおむし」の歌の通り、「さなぎになって何日も眠り」ある瞬間、虫箱の中で大きな羽根を広げていました。その時の感動と言ったら!
羽化したらお空に放してあげようと言う約束通り、息子と虫箱の蓋を開け「元気でね〜。」自由に飛んで行く姿に、嬉しさと少しの寂しさが混ざります。夏の終わりは、何だかいつもこんな気持ちになります。美しいアゲハでした。
変身するために食べて食べて、養分やパワーを蓄え、じっくり休む。成長すること、生きることの根本的なことを見せてもらいました。