• 満月と新月と

    月の美しい季節です。

    満月と新月をモチーフにした暖簾です。惹かれます。

    moon

    さて長年、喫茶スタッフとして勤務された禅野さんは、本日で最後となります。今月末に、自宅でサンドイッチのテイクアウトのお店を始めます。当店ではサロン空間はそのままに、コーヒー、紅茶などの喫茶メニューは続けて参ります。

    初心、新月のスタートです。美しい満月となりますよう、皆様に心を運んでいただけますよう、今後とも宜しくお願い致します。


  • 落葉

    朝の空気に、しっかりとした秋の訪れを感じます。もみじの葉も思いおもいに色づき、石段に落ちます。

    leaves

    まだ薄物に袖を通していますが、秋単衣にぴったりのモカやベージュ系の優しい色合いに惹かます。

    立巻絞りの着尺、地風の大変柔らかい織物です。いびつな縦縞が、優しい雰囲気です。帯は生紬。少し張りがあり、帯選びに悩む9月にとても重宝します。こっくりとした茶色も魅力です。

    tatumaki

    きもの選び、帯選びに迷い悩むこの季節が、最もきものを楽しめる時期でもあるように思います。


  • 藍田正雄ー引き杢ー

    長月です。秋の風を感じると、力作秀作が目に心に響きます。

    単衣にもお勧めの訪問着、地は江戸小紋、裾回りは鳥獣戯画の友禅という力量のある一枚です。全体的に薄い鼠の濃淡で、サラリと都会的な雰囲気。色々な帯を合わせてみるのですが、やはりこちらが一番しっくりきます。藍田正雄作「引き杢」。

    hikimoku

    江戸小紋には、他の技法にはない独特の力があるように思います。目に見えない細部の技が、纏った時に自ずと現れ存在感を発揮します。派手にもならず、地味にもならず、着る者に自信と安心感を与えてくれます。纏ってみないと分かりません。この秋は是非、江戸小紋を。


  • はらぺこあおむし

    まもなく8月が終わります。この夏の思い出は、青虫のさなぎが羽化したことでしょうか。

    自宅の前に植えた花の葉に、産みつけられた卵。数日後に大きな青虫がくねくねと。ひたすら青い葉を食べ続け、数日後、さなぎになりました。「はらぺこあおむし」の歌の通り、「さなぎになって何日も眠り」ある瞬間、虫箱の中で大きな羽根を広げていました。その時の感動と言ったら!

    butterfly

    羽化したらお空に放してあげようと言う約束通り、息子と虫箱の蓋を開け「元気でね〜。」自由に飛んで行く姿に、嬉しさと少しの寂しさが混ざります。夏の終わりは、何だかいつもこんな気持ちになります。美しいアゲハでした。

    変身するために食べて食べて、養分やパワーを蓄え、じっくり休む。成長すること、生きることの根本的なことを見せてもらいました。


  • 動物園

    西宮のお客様よりオーダーいただきました。5歳用の甚平、動物園。すっかり気に入って下さったご様子、嬉しいです。ゾウ、キリン、ネコ、色々な動物が色々な所に現れます。楽しいでしょ!!

    zoo

    来年も着られるように、少し余裕を持って仕立てました。凛々しい少年の雰囲気です。

    さて残暑厳しいこの頃、今すぐ甚平が欲しい!という方へ。どちらも、女の子3歳用です。水玉もトンボも、地色が何とも愛らしく印象的です。

    mizured

     

     


  • 秋色バッグ

    新作の秋色バッグが入りました。

    深いカーキ色、光沢も魅力です。内側は、上品なベージュ。和洋、様々なシーンに合わせていただける、シンプルな横長タイプ。

    buronz

    左は表面に樹脂加工を施したトートバッグ。七宝の和柄をモチーフに、モダンなデザインとなっております。右は、セカンドにもなるミニバッグ。どちらも、渋さと派手さが上手くミックスされています。

    bags


  • 入学式に向けて

    来春の息子さんの入学式に向けて、訪問着のひと揃えです。

    上品なブルーグレーの地色に、刺繍の小花がポツリ、ポツリ。実は、八掛にも花びらが刺繍されています。地模様の市松がモダンです。袋帯は、篭目に小花。銅線を緯糸に通して織り、織り上がったら銅線を抜く、金華山という技法で織られています。模様が浮き上がって見えるのが魅力です。

    kobana

    野口の襦袢をセレクト、こちらも市松です。

    紺の観世で引き締めて。若々しく、素敵なお母様の装いです。


  • 夏カレー

    普段は大阪在住、今はお盆で氷見に滞在中の裏管理人です。昨日は氷見のイタリアン、ボーノペッシェさんへ。でもメインはカレーを食べました。

    ライス、パスタから選べるとのことでしたので、両方取って食べてみました。写真でもわかるように、ちょっと見ではトマトソースみたいですが、香辛料の香りが鼻をくすぐります。辛みは全くといっていいほどなく、日本のカレーともインドのカレーともコンセプトがまるで異なるものでしたが、これが本当に美味しかったです。

    たとえば、家で作ったカレーやレトルトカレーをごはんではなく、ゆでたパスタにかけて食べてみるとわかるのですが、不思議なことになんだかひと味足りない。ごはんと食べると美味しいのに、同じカレーをパスタにかけると、何だか味がボケてしまうことが多いです。でも、昨日のボーノペッシェさんのカレーはさすがで、ライスでもパスタでも、どちらも味が濃厚でしっかりとしていました。4歳の息子が、パスタもライスの両方をむさぼるように食べていました。

    今月いっぱいは夏のカレーで、来月からまた違うレシピのカレーになるそうです。秋のカレーも試してみたいです。

    カレーパスタ
    カレーパスタ
    こちらはライスに
    こちらはライスに

  • 夏の名残

    皆様、お盆はいかがお過ごしでしょうか。

    ただ今の店内です。サロンスペースに続く、暖簾。手絞りの縦縞が魅力です。透けて、奥に見える簪も、暖簾です。

    shima

    赤が美しいトンボの暖簾。

    red

    ミセスの皆様に好評のお洋服もいろいろ、ディスカウントしております。

    leaves

    夏の名残、絲穂にてお楽しみ下さいませ。今日、明日も営業しております。


  • 野口の染め帯ー葡萄ー

    気温が落ち着き、過ごしやすくなりました。久しぶりに、野口の染め帯を出してみました。葡萄を上品に優しく表現したもので、グッと心を捉える力量があります。

    grape

    前は、円の模様。締めると半円になるモダンさです。葡萄の蔓のイメージは続きますので、全体として「成る」「広がる」「繁栄する」意味合いになります。ちょっとしたお祝いの席にも、ぴったりです。

    maru

    格通しの江戸小紋と合わせました。秋単衣に、濃いお色目の江戸小紋は大変すっきりと映えます。