夏物をもう一枚。ホタル絞りの着尺です。その名の通り、ホタルの光のように絞り上げる技法。大変シンプルですが、同じ大きさに絞るには、熟練した技が必要です。どことなく儚げで、上品な着物ですね。色無地のような感覚で、単衣の時期からお召しいただきたいです。有職織りの袋帯を合わせて。素敵な夏フォーマルの完成です。
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帽子絞りー千鳥ー
絞りと言っても、その染め技法は実に様々。こちらの訪問着は「帽子絞り」と呼ばれる技法で地色と柄の部分を染め分けたもの。小さい面積を染め分ける時の技法です。防染する括りの時に、帽子を被ったようになるので「帽子絞り」。帽子にも、大きさがいろいろあるんです。面白い!!是非、お二階で絞りの様々をお楽しみ下さい。
千鳥の柄が控えめにあしらわれている、こちらの着物は絽です。地色の生成りと黒のコントラストで、すっきりとした一枚。市松模様がお洒落な紗の帯と取り合わせて。
今年は、夏にお茶会や結婚式を控えたお客様が多く、早くから夏物がよく出ています。単衣や薄物の需要は、年々高まっているようですね。襦袢もサラサラとした肌触りの綿シルクを始め、麻や絽などの素材が人気です。
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疋田絞りの訪問着
二階展示場にて。疋田絞りの訪問着をどうぞ。絞りには桶絞り、帽子絞りなど様々な技法があり、それらは全て男性の仕事です。しかし、生地を綿糸で一粒ずつ手で括るこの疋田絞りは、女性の仕事。手が変わると作風が変わるので、一反を仕上げるには、必ず同じ人でなければなりません。毎日毎日、同じ大きさの粒を括り続けます。細やかさと根気強さ、女性ならでは。
疋田絞りは、白い部分(括った部分は色に染まりません)と、染まった部分の二色で仕上がります。究極のシンプルさが魅力でしょう。二色の迫力、美しさを是非ご覧下さいませ。帯は誉田屋源兵衛の箔を織り込んだもの。黒留、色留、色無地すべてのフォーマルシーンにどうぞ。
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はる
今日から3月です。暖かい日差しが待ち遠しくなりました。幸田文の随筆に、「春」は「張る」に通じ、自然界のあらゆるものが大きく膨らみ、実ろうとする季節だとあります。地中に張った根から養分水分を摂り、木々は大きく成長し美しい花を咲かせます。鳥たちは声を張って春を告げます。
さて、私たちは…。春は出会いと別れ、いろいろなご縁が変化する季節。期待に胸が膨らむことがあれば、切なさで胸が張り裂けそうになることもあるでしょう。今月はどのように心がはるのか楽しみです。どうぞ皆さまに、素敵な「はる」が訪れますように。
先月は、お子様の卒業式、卒園式には着物で!と希望されるお客様が数名、着付けの練習にいらっしゃいました。是非、本番では自分らしいスタイルで、胸を張って節目の一日をお迎え下さいませ。着付けのレッスンも、随時承っています。
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カウンターにて
カウンターの一番奥は、僕の特等席。いつもだれかのお膝の上で、お客さんがいらっしゃるのを待っています。あの暖簾に人影が映ると、ワクワクするんだ。皆さんに声をかけていただいて、握手してもらったり、抱っこしてもらったり、刺激がいっぱい!
コーヒーの良い香り、パンの焼ける良い匂い!僕も最近は、コーヒーカップってものにハマってます。歯でカチカチすると、良い気分。本当はフレンチトーストを食べてみたいけど、ちょっと早いみたい。次に氷見に来た時には、食べられるかな。お店での楽しい時間も、今週いっぱい。お客さんのお顔、たくさん覚えたよ。着付けってっものも、何度も見た!ああやって、女の人は変身するんだね!!
ようやく陽射しが出てきて、お外が明るくなりました。このお店は、お日様の光がたくさん入るから、気持ち良いんだよ。今日は、どなたにお会いできるのかな。
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facebookページ(仮)オープン
昨今日本でも急激に利用者が増加しているソーシャルネットワークサービスであるfacebookに、少々遅ればせながら絲穂もページを作ってみました。こちらのサイトに投稿されたお知らせが表示されるだけで、メインはあくまでもこのサイトですが、facebookを通じてこちらにいらっしゃる方が多少なりとも増えてくださればと思っております。
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