藤井絞の記憶シリーズを久しぶりに。
ひと口に黒色と言っても、実はいろいろな黒があります。藤井絞の黒は、浸け染めの深い深い黒で、見ればすぐに藤井さんの黒と分かるほど。誠実な黒とでも表現しましょうか。色にも人間と同じように、誠実、不誠実の印象があることを教えてくれた黒でした。
昨日もご紹介しました黒地の小紋に、同じく藤井絞の名古屋帯を合わせてみましょうか。帯も藤井さんらしさ溢れる逸品。黒を背景に、京都らしい華やかな色が豊かに表現されています。
誠実な黒、是非、本物でお確かめ下さいませ。
富山県氷見市の呉服屋 きものの館絲穂
藤井絞の記憶シリーズを久しぶりに。
ひと口に黒色と言っても、実はいろいろな黒があります。藤井絞の黒は、浸け染めの深い深い黒で、見ればすぐに藤井さんの黒と分かるほど。誠実な黒とでも表現しましょうか。色にも人間と同じように、誠実、不誠実の印象があることを教えてくれた黒でした。
昨日もご紹介しました黒地の小紋に、同じく藤井絞の名古屋帯を合わせてみましょうか。帯も藤井さんらしさ溢れる逸品。黒を背景に、京都らしい華やかな色が豊かに表現されています。
誠実な黒、是非、本物でお確かめ下さいませ。
お客様からの投稿です。能登へ観劇にお出掛けになった時の装い。
ポイントは、お仲間から大好評だったというかんざしの帯。アップリケの風合いも愛らしく、大人の可愛さを演出します。着物も、同じかんざし調子の小紋をお召しになって。このまま、『きものサロン』に投稿したいぐいらい素敵です。
今日は、谷川俊太郎さんの「手紙」という詩をご紹介します。繰り返し読めば読むほど、深く心に入ってくる感じです。以前、谷川さんの朗読ライブを聴いた時、一番印象に残りました。声に出すと、とてもきれいです。
近ごろ、手紙を書いてますか?文字でしか伝えられないことって、意外とたくさんあるんですよね。
<手紙>
電話のすぐあとで手紙が着いた
あなたは電話ではふざけていて
手紙では生真面目だった
<サバンナに棲む鹿だったらよかったのに>
唐突に手紙はそう結ばれていた
あくる日の金曜日(気温三十一度C)
地下鉄の噴水のそばでぼくらは会った
あなたは白いハンドバックをくるくる廻し
ぼくはチャップリンの真似をし
それからふたりでピザを食べた
鹿のことは何ひとつ話さなかった
手紙でしか言えないことがある
そして口をつむぐしかない問いかけも
もし生きつづけようと思ったら
星々と靴ずれのまじりあうこの世で