• お茶会の楽しみといえば・・・

    お茶会の楽しみのひとつに、お菓子があります。

    今回は、伏木のこしむら百味堂さんの生菓子をご用意しました。銘は里ききょう。小振りで、上品なお味です。他にも、千代くるみというお菓子がとても有名です。

    菓子器は織部。玉置保夫 造です。

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    お茶会では、どんなお茶碗でいただけるのかワクワクするものです。真ん中は、大樋長阿弥 造のお茶碗。手触りも良く、味わい深く、大人気でした。

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  • お茶会の装い

    19日にお越しになったお客様の装いをご紹介します。

    こちら、ご夫婦での参加でした。知的なご主人には、グレーの紬がとても良くお似合いでした。奥様は、蝶の小紋(藤井絞製)に、抽象柄の帯を合わせてすっきりと上品に。 今は、おふたりでお茶のお稽古に通われているようです。

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    こちら、富山からいつもお着物でお越しになるお客様です。蝋たたきのお着物(藤井絞製)をお召しです。帯は、お母様から譲り受けられたものだそうですが、赤がポイントになりメリハリのあるコーディネートです。

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  • 秋のお茶会

    本日、前庭を望むスペースをお茶席のスペースに変え、簡単なお茶会を致しました。

    きちんとした床の間がありませんが、軸を掛け、花を入れ、香合を飾ると、趣きが出ました。

    軸:すすきにうずら 花入れ:九谷 花:吾亦紅、秋明菊 香合:白磁、菊

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    釜、風炉:畠春斎 薄器:平棗、山里 蓋置:大樋 水差:夕がお 棚:桑

    畠さんの釜は、50年前に祖母に縁があったもので、この日初めて使いました。50年、よく無事でした。感慨深いひと日でした。

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    こじんまりと和やかなひとときです。 気になる皆様のコーディネートは、また明日のブログで。 連休の間、お茶会を続行致しますので、是非お出掛け下さいませ。 お着物でのご参加、大歓迎です。 お越しの際には、ご連絡をいただけましたら幸いです。0766-74-6218

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  • 藤井絞の記憶─桶絞り応用編─

    昨日に引き続き、桶絞りのご紹介です。

    細長く染め分けされておりますこちらの名古屋帯も、桶絞りです。一般的な桶絞りとは技術力も雰囲気も違うので、桶絞 り応用編というところでしょうか。

    中の白い部分は、ひと粒ひと粒、手で括って防染する本疋田絞り(ほんぴったしぼり)。とても力がありますが、主張しすぎ ることなくお洒落を楽しめる帯です。これから、秋が深まるシーズンにいかがでしょうか。

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    着物も藤井絞製。帽子絞り、紬の小紋です。ハートのような柄がキュートですね。大人の可愛らしさを演出できそうです。

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  • 藤井絞の記憶3─桶絞り─

    藤井絞に関する記憶の中で、最も印象深いのが「桶絞り」という言葉です。文字通り桶で染め分ける絞り技法ですが、繰り返し聞かされ、とにかく言葉だけは脳にインプットされました。

    こちらが、桶絞りで使う桶です。

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    ただの桶ではありません。絞り専用の桶です。専用ですから、この桶だけを作る職人さんがいらっしゃいます。

    さて、蓋の下から茶色に染まった生地が顔を出しているのがお分かりでしょうか。たった今、染め職人さんのところから茶色に染められて帰ってきたばかりです。(藤井絞さんにお邪魔すると、よく桶に遭遇します。この写真も藤井さんで撮影したものです。)次は、桶に生地を仕込む職人さんのところへ運ばれ、違う色に染めたいところが桶の外に出るように様子を変えます。こうして、二カ所の職人さんの間を行ったり来たりします。色数が多いほど手間がかかります。

    大きな面積を染め分けるのが、桶絞りの特徴です。こちらの振袖をご覧下さい。

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    赤、紫、緑が大きく美しく染め分けられています。その間に細い黄色の部分がありますね。これも桶で絞るのですが、このように細い部分を染めるのは非常に難しく、熟練した技術が必要とされます。生地をはさんで蓋を締める作業は、本当に神経をすり減らす仕事です。締め過ぎては生地を痛め、緩いと色が混ざり合ってしまいます。このように、くっきりときれいに染め分けれられているのは、素晴しい技の結晶です。

    それから、色の美しさにいつも圧倒されます。染めが良いと、原色ばかりが同居しても喧嘩しません。どの色もその特色を出しながら、他の色をも引き立たせているようです。

    人間同士もこんな風だったら、関係がとてもスムーズに行くのになぁ、なんて考える時もあります。

    藤井絞の記憶─階段─藤井絞の記憶─好き嫌いをしたらあかん─


  • おだまき

    氷見にお越しになったなら、おかべさんの「おだまき」を、是非どうぞ。

    中のあんと外のお餅のバランスが絶妙で、クセになります。

    定休日は水曜。 午前中に行かなければ売り切れてしまいます。

    お赤飯も、とても美味しいですよ。

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  • 店内、お月見モードでございます

    お月見シーズン限定の名古屋帯、とってもお洒落ですよ。

    写真は、お太鼓の部分。実は、お腹に出る模様とストーリーになっています。

    さて、前はどんな風になっているのでしょうか。店内でお確かめください。

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    素敵な花入れタペストリーも入りました。店内お月見モードでございます。

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  • 夏を惜しんで小千谷ちぢみ

    先週、最後の夏日に神戸はアンティークアナスタシアの奥さまと着物でランチをしました。夏を惜しんで、小千谷ちぢみ。その日は、半幅帯のアレンジを楽しまれました。麻葉模様のリバーシブルの帯、すっきりと素敵です。大人の女性にオススメしているこの変わり結びは、複雑に見えて30秒もあれば完成してしまう便利なもの。椅子の背もたれにもたれても、潰れる心配がありません。紺と白をうまく使い分け、上級者の風情です。

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    さてバッグは、科布。アンティークの時計は 、紺のベルトが効いていて、全身のコーディネートとぴったりですね。襦袢は、サラサラと心地よい綿シルク。襦袢の柄も麻葉模様なんですよ。

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