グッと気温が上がった半ばから、単衣に袖を通しました。
深い抹茶色が印象的な江戸小紋、献上帯を合わせてシーズンをスタートします。この江戸小紋は10代から着ていますが、まるで飽きることなく、30代の今に合った着こなしを追求したい、まさに永く愛し続ける着物です。
こちらは草木染めの色無地です(誉田屋源兵衛)縮緬のしぼ感と水色の深さが気にいっています。珍しい白無地の花織の帯も、この時期、着物を選ばず重宝です。
単衣から夏にかけて、コーディネートが愉しみな時期です。
富山県氷見市の呉服屋 きものの館絲穂
初夏の訪れを告げる花かつみ(菖蒲)をモチーフにした、織楽浅野の新作です。デザインも地色もモダンです。お単衣向きの付下げ(花うさぎ)と合わせて、水色の濃淡で上品に仕上げました。
エントランスには山葡萄のバッグを、和小物さくらのお草履とともに。
新緑の季節、爽やかな雰囲気をお楽しみ下さいませ。
晴天に恵まれた4月の下旬、金沢の朗読小屋へ参りました。母から譲り受けた薩摩に、高木錦司の帯を合わせて。わくわくしながら。
読み人により舞台の雰囲気がガラリと変わる朗読の時間にぐっと引き寄せられ、しばし現実を忘れたひとときでした。
さて真っ白の大島で朗読されたお客様、暗がりの中、着物姿で登場されるシルエットに、これから何が始まるのだろうとドキドキしました。
本当に久しぶりに、着物に袖を通してひとりで出かけました。いつもと違う風景、人の流れ、心の動き、たまにはこんな時間も良いものです。
今日から5月。連休も営業致しますので、皆さまお気軽にお出かけ下さいませ。