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  • 勝ち虫ー印伝ー

    数日肌寒い日が続きますが、ほぼ満開の桜に、瞬間ポッと温まります。

    さてエントランスでは、譽田屋源兵衛の勝ち虫をご覧いただいております。鹿皮を使用した印伝でトンボを配しました。さりげないけれど、印象に残ります。勢いよく前に向かって飛ぶ様が、縁起の虫として武将に愛されたトンボ=勝ち虫は、いつまでも私たちの心に響く意匠です。着物は柿渋染めの無地。奥行きのある桜色に、地模様の桜が浮かび上がる、とても心愉しい一枚です。観世は赤を効かせてみました。


  • 板締めと臈纈と

    板締め絞りと臈纈を併用した、技法としては大変手間のかかる難しい染ものです。纏うと上品な凹凸感が現れ、素敵な風合いが生まれます。周りの人に、これは何?と大変興味を持たれ褒められたとのことでした。鳳凰の帯も相性が良く、とてもお似合いのコーディネートでした。

    いつもご来店下さること、楽しみにしています。


  • 入学式へ

    小学校の入学式へ。義母様の訪問着(松井青々作)に北村武資の袋帯を合わせて。

    縹色の落ち着いた地色に、帯の大きな菊が上品に映えます。赤いランドセルと共鳴して、素敵な親子の節目ですね。

    着付けは義母様がなさいました。自然にきれいに仕上がり、ご家族皆さま大満足の一にちでした。


  • 蝶をモチーフにした塩瀬の帯です。モダンなデザインの中に、古典的な雰囲気があります。着物は市松模様のボカシ。小紋ですが様々な帯と相性が良く、色無地のような感覚で着まわしのきく優秀な一枚です。

    エントランスには、ガーデンの帯を。絞りと刺繍で春を演出します。着物は「どっと」。織が非常に柔らかく、地色も優しく帯が映えます。

    春は帯をたくさん楽しみたいですね。


  • この時期になると引っ張り出すのが、この桜の帯。東京友禅らしい、パッキリとした色合いと柄ゆきです。同じく東京の染、江戸小紋に合わせるのがお気に入り。

    帯揚げは和小物さくらの無地の草木染。ほんの少しグレーがかった白、様々なシーンに大活躍です。無地の帯揚げ、微妙な色合いで数多く揃えております。是非オススメ致します。草木ならではの発色が、表情ある装いをつくります。

     


  • ペールアクア✖️ディープブルー

    最新号の『和樂』森田空美さんのページからヒントを得ました。

    着物は、北斎小紋帖より「六かく重ね菱」手描き臈纈。帯は、織楽浅野「更紗」。帯揚げはペールアクア、帯締めはディープブルーの配色で、メリハリのある春のコーディネートに仕上げました。挿し色で、随分と印象が変わるものです。

    人それぞれの持ち味を生かしたトータルの装い、是非ご一緒につくり上げましょう。


  • 米沢進之助の帯

    風は冷たいですが、日差しは春の様相です。

    久しぶりに、米沢進之助の名古屋帯を出してみました。幾つかの抽象花が、進之助スタイルで散りばめられています。技法はしっかりとした和の古典ですが、色遣いや柄の表現に洋の雰囲気が漂います。今の時代にぴったりの、長く愛せる一本でしょう。小紋は千切屋治兵衛。ドットを手描きした、柔らかな印象です。

    和小物さくらの新作お草履、すっきりとした白と紺の組み合わせもお楽しみ下さいませ。


  • 紅花染め

    すっきりと晴れた水曜、お茶のお稽古に出かけました。

    黒の大島に、紅花染めの帯が映えるように。こげ茶の帯揚げは草木染の無地(和小物さくら)観世の紫と共に、私のワードローブによく活躍します。

    久しぶりに、釜からの湯気に心がホッとするひとときでした。