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  • 桶絞りの訪問着ー藤井絞ー

    雨粒がキラキラと光る朝を迎えました。昨日は雨の中、初めてお稚児行列に参列しました。お初の色留袖を着る予定でしたが、雨のため急遽変更。ここぞという時の勝負訪問着を出しました。桶絞りと友禅が華やかに融合した、藤井絞の逸品です。地色も柄のボリューム感も、お寺の法要にたくさんの人が参加するというシーンにぴったりでした。帯は皆川月華の作。菊と牡丹をモチーフにした、非常に力のある帯です。

    sibori

    今回は出番のなかった留袖ですが、いつか袖を通せる日を待つ楽しみが増えました。きものを着るという作業は、とても前向きな作業だといつも思います。この年齢になったらこれを着たいなぁとか、いつかこの色に挑戦したいなぁとか。いつかこの着物にぴったりの帯に出会える日まで待とうとか。発酵の時間、熟成の時間があります。待つことの楽しみを、雨のおかげで持つことができました。


  • 菊尽くし

    エントランスにて、どうぞ。絞りと友禅で上品に仕上げました。菊尽くしの帯、藤井絞製です。花びらに散りばめられた赤と紫の点が効いていますね。着物は美山ちりめんで別注したものです。様々な小紋柄を幾何学的に合わせた、非常に手の込んだ着尺です。無地としても活躍します。帯締めは、焦茶と青のリバーシブル。装いのポイントに、是非どうぞ。

    kiku

    昼間は暑さが残ります。ミックスジュースなど、いかがでしょう。本日のお勧めです。


  • お宮参り

    ご長男の出産を節目に、訪問着を誂えて下さいました。かすみ模様を暈かしで表現した、シンプルな訪問着です。地色も控えめですが、纏うときっちりと存在感があります。お履物の鼻緒がポイントに。黒の市松模様です。和装小物、さくら製。

    kasumi2

    秋晴れのひと日、素敵な家族の思い出です。


  • 曲線の美

    近頃、気に入っている角度からご紹介します。手前は、一珍染の訪問着。水模様だけのシンプルなものですが、力のある一枚です。藍田正雄氏の引き杢と合わせて、曲線の美しさを表現した装いになりました。

    mizu

    奥にチラリと見えますのは、小石丸の色無地。濃紺です。袋帯は、誉田屋源兵衛の古箔。正倉院の壁画を織り出しました。糸、染め、織り、素材すべてに日本の伝統が凝縮された組み合わせです。一見の価値あり。


  • 引き杢ー藍田正雄ー

    二階の展示場で、どうぞ。江戸小紋師、藍田正雄氏の引き杢。型を微妙にずらしながら染める技法は、藍田さん独自のもの。美しい木の杢目が生まれます。着物は、無地のように見えますが全体に幾何学模様があります。臈纈染めです。地色もおとなしく、帯の色も選びません。

    hikimoku

    同系色でまとめながら、しっかりと存在感のある帯でメリハリをつけました。当店が得意なコーディネート、いかがでしょう。

    本日、秋分の日は営業致します。お出かけ下さいませ。


  • ただ今エントランスでは、深い美しい紫の着尺をご覧いただいております。藤井絞製。ぽつんぽつんと、丸い絞りが可愛らしいですね。シワになりにくい、とろりとした生地感で、単衣にも最適です。

    purple

    普段使いにも、セミフォーマルのシーンにも活躍するシンプルなお草履も、オススメです。


  • 秋モード

    ひと雨ごとに、秋の気配が致します。店内も少しずつ秋モードです。

    円卓スペースは、紫のイメージで統一しました。小紋「六かく重ね菱」と野口の染め帯、都会的な組み合わせです。ブドウをモチーフにしたこの帯は、お腹の部分には円のモチーフが出てきます。深い紫の着尺は、絽縮緬の小紋。9月単衣にぴったりの一反です。藤井絞製。

    rokkaku

    季節に合わせた名古屋帯もいろいろ揃えております。お月見の帯は、お腹にはネコちゃんが出てきます。お洒落な一本です。隣は、吾亦紅、銀杏、もみじ等、秋の草花を上品に刺繍した美しい帯です。お楽しみ下さい。

    autumn