• 上を向いて歩こう

    桜が美しいですね。近頃は、息子を連れて散歩することが多いのですが、どうしても子供を気にして下ばかり見て歩いてしまいます。ハットリ君のカラクリ時計まで行くのが日課なのですが、ふと見上げると桜のなんと美しいことでしょう。空の青さも気持ちよく、いつもの町並みも情緒的に見えます。時には、上を向かなければ。

    先日は、いつも通っている子育てセンターでこんなことがありました。その朝は、イライラして心が折れそうになっていたのですが、カウンターに飾ってあった水仙の良い香りに救われました。思わず「良い香り!」と声に出してしまったほど。スッと心が楽になりました。

    店では、花の水を替えるのが毎朝の仕事なのですが、時間に追われることばかりで、最近はしっかりと花の姿を見てなかったなと反省します。花の言葉、聞かなければいけませんね。


  • 手しごとの時間

    今月19日(金)から22日(月)の4日間、「手しごとの時間」を企画しています。一階ギャラリーではトライフルワースアンティークスさんのアンティーク家具、食器、コレクションと、田畑まなさんの手づくりクラフトの色々を展示致します。

    二階では、ゆかたをご覧いただきます。絞りで表現できる様々な柄、色合いのオモシロイものをと考えています。

    詳しくは後日お送りするご案内で。手しごとの時間、たっぷりとお楽しみ下さいませ。


  • あり合わせる

    先日、久しぶりに着物を着ました。育児の合間、ホンの数時間の気分転換です。この時期はいつも、東京友禅の桜の帯を締めています。着物は黒無地の大島か江戸小紋を。(写真は大島)ちょいちょい気分で着るので、「取り合わせる」というより「あり合わせる」といった感じです。この組み合わせは、春の定番で好きなメニュー。ワンパターンにならないように、帯締めと帯揚げはその日の気分で変えてみたり。合間にしか袖を通せない今は、時期の定番スタイルをさっと、です。

    さくら

    和の装いは、料理によく似ていて、初めはレシピ通りにきちんと材料を揃えて、計って進めるものですが、そのうちに足りないものがあっても、多少のズレがあっても調整できるようになります。自分に合った味付け、スパイスもレシピにないものを試してみたりして、自分のテイストを作りあげる。定番メニューができ、それも手元にあるもので、あり合わせでできるようになります。

    きものは、たくさん持つより、数は少なくても好きなものを永く楽しむ人が増えました。着る機会がないという声も聞きますが、一方で、子供の卒園や入学など節目の機会にはきものが良い!という若いママ達の声もたくさんあります。春にはこの装い、ゆかたならばこの組み合わせと決めておいて、節目の度に袖を通せば、いつしかそれが定番メニューとなり、さらにあり合わせ気分で装える日がくるかもしれません。

    好きな定番スタイルをゆっくり味わうこと、きものの本当の楽しみ方は、今の時代だからこそできるのではないでしょうか。合間にしか着られない今、感じている事です。


  • 簪のお誂え

    成人式に向けて。艶紅色の美しいお振袖に合わせて、簪の誂えをお手伝いしました。パールとグリーン系のルースはすべてお客様のもの。それぞれの石に、思い出がおありとのこと。そこに、茶色に光るコニャックダイヤをちりばめ、この世にひとつだけの簪が仕上がりました。金具はすべて18金。成人式が終わっても、ずっと愛用していただける、シンプルで上品なデザインです。節目の時の髪飾り、ご相談に応じます。

    かんざし

    さて店内では、最後の西王母が艶やかに彩っております。今週も皆さまのお越しをお待ちしております。

    SEIOUBO


  • さくらとクローバーと

    春の到来です。もみじの庭には、山鳥がやってきて、美しい声で鳴いています。とても寒く長い冬でしたので、日差しや春風が嬉しいですね。

    店内エントランスでは、さくらの暖簾と、四葉のクローバーのタペストリーが皆さまをお出迎え致します。

    sakura

    今年は桜の開花が早いとのこと。楽しみですね。


  • 岡慶のバッグ、網代のバッグ

    肌寒い日もありますが、春は着実にそこに。小物で、新たな装いはいかがでしょう。

    名物裂の地模様と、落ち着いた地色で年代を問わず愛用していただけます。名門、岡慶のバッグ。オーソドックスな形で、お稽古事にも最適です。

    okakei

    定番、網代をポイントにあしらったタイプもございます。モダンなデザインで、和洋どちらにも活躍します。

    ajiro


  • 故 渡辺俊明氏の作品

    故 渡辺俊明氏の作品です。壷魚図。デビュー当初より数十年、数多くの作品にご縁がありましたが、とうとう最後の一作になりました。今もなお熱烈なファンがたくさん。近頃、当ギャラリーでは、俊明熱が再び。仏画や童子、原色遣いの力強い作風が多い中、こちらの壷魚図は、淡い雰囲気で少し趣きが違います。

    shunmei

    こちらは「もどらず山」。俊明氏の魅力が存分に楽しめる物語です。温かみのある文字、挿絵、心がホッとする俊明語りです。

    modorazu1

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    俊明ファンの方、是非ご連絡下さいませ。

    phone: 0766-74-6218

    mail: kimono.shiho@gmail.com