昨日までの「手しごとの時間」は大盛況に終わりました。たくさんのお越し、ありがとうございました。キャビネット、カップやお皿など食器類の一部を、今月いっぱい展示しております。期間中にご覧いただけなかった方、どうぞこの機会をお見逃しなく。
しばし、余韻の時間です。
富山県氷見市の呉服屋 きものの館絲穂
以前の投稿でもお知らせしたように、アンティーク家具の輸入販売を手がけていらっしゃるトライフルワースアンティークスさんとの、コラボレーションの展示会「手しごとの時間」を昨日から開催しております。手頃なお値段のアンティークが店内にたくさん展示してあります。月曜日までですので、お時間がおありでしたら、足をお運びください。明日日曜もやっております。
桜が美しいですね。近頃は、息子を連れて散歩することが多いのですが、どうしても子供を気にして下ばかり見て歩いてしまいます。ハットリ君のカラクリ時計まで行くのが日課なのですが、ふと見上げると桜のなんと美しいことでしょう。空の青さも気持ちよく、いつもの町並みも情緒的に見えます。時には、上を向かなければ。
先日は、いつも通っている子育てセンターでこんなことがありました。その朝は、イライラして心が折れそうになっていたのですが、カウンターに飾ってあった水仙の良い香りに救われました。思わず「良い香り!」と声に出してしまったほど。スッと心が楽になりました。
店では、花の水を替えるのが毎朝の仕事なのですが、時間に追われることばかりで、最近はしっかりと花の姿を見てなかったなと反省します。花の言葉、聞かなければいけませんね。
今月19日(金)から22日(月)の4日間、「手しごとの時間」を企画しています。一階ギャラリーではトライフルワースアンティークスさんのアンティーク家具、食器、コレクションと、田畑まなさんの手づくりクラフトの色々を展示致します。
二階では、ゆかたをご覧いただきます。絞りで表現できる様々な柄、色合いのオモシロイものをと考えています。
詳しくは後日お送りするご案内で。手しごとの時間、たっぷりとお楽しみ下さいませ。
先日、久しぶりに着物を着ました。育児の合間、ホンの数時間の気分転換です。この時期はいつも、東京友禅の桜の帯を締めています。着物は黒無地の大島か江戸小紋を。(写真は大島)ちょいちょい気分で着るので、「取り合わせる」というより「あり合わせる」といった感じです。この組み合わせは、春の定番で好きなメニュー。ワンパターンにならないように、帯締めと帯揚げはその日の気分で変えてみたり。合間にしか袖を通せない今は、時期の定番スタイルをさっと、です。
和の装いは、料理によく似ていて、初めはレシピ通りにきちんと材料を揃えて、計って進めるものですが、そのうちに足りないものがあっても、多少のズレがあっても調整できるようになります。自分に合った味付け、スパイスもレシピにないものを試してみたりして、自分のテイストを作りあげる。定番メニューができ、それも手元にあるもので、あり合わせでできるようになります。
きものは、たくさん持つより、数は少なくても好きなものを永く楽しむ人が増えました。着る機会がないという声も聞きますが、一方で、子供の卒園や入学など節目の機会にはきものが良い!という若いママ達の声もたくさんあります。春にはこの装い、ゆかたならばこの組み合わせと決めておいて、節目の度に袖を通せば、いつしかそれが定番メニューとなり、さらにあり合わせ気分で装える日がくるかもしれません。
好きな定番スタイルをゆっくり味わうこと、きものの本当の楽しみ方は、今の時代だからこそできるのではないでしょうか。合間にしか着られない今、感じている事です。