• きときと

    めっきり寒くなりました。ブリの美味しい季節です。先週も、関西からのお客様が魚恵さんでブリのお刺身に舌鼓を打たれ、氷見を満喫して帰られました。

    さて、氷見弁の代表格に「きときと」という表現があります。「きときとの魚」という言い回しで、お魚が新鮮で活きの良い様を表します。他にも「きときとの目をした子供」など、子供の目がきらきらと輝き元気な様を表したりもします。きときと感をアップさせたい時は、「きっときと!!」と小さい「つ」を入れ、オーバーに表現することもできます。

    きときとのお魚が皆様をお待ちしているこれからの季節、是非、舌だけでなく耳や口でも氷見を満喫して下さい。イントネーションなど地元民に聞いてみるもよし、ネイティブを気取って会話に取り入れてみるもよし、です。


  • 近ごろ、皆さん履物を新調されます

    このごろ、お草履を新調される方が急増中でございます。確かに、新年を新しいお履物で迎えることは大変縁起の良いことですからね。

    という訳で、丸テーブルにいろいろなお草履をご用意しております。

    真ん中上のお草履、台の中に真綿が入っております極上タイプ。一度履いたらやめられないとの定評をいただいております。

    是非、極上の新年をお迎え下さいませ。

    20091211


  • 近ごろ、江戸小紋が人気です

    このごろの売れ筋は、江戸小紋。本当に人気があります。

    無地に見えるけれど実は細かい柄の集合体である江戸小紋は、実際に纏うと立体感が出ますので、普通の色無地とはひと味違った存在感があります。

    抜き紋をひとつ入れておけば、帯次第であらゆるシーンに着回せます。写真のように、お洒落な名古屋帯を合わせればお茶会に、ご法事の帯を締めればご法事に、袋帯をすれば結婚式や新年会などフォーマルシーンに活躍します。

    昨今では、お子様の卒業式や入学式などにお召しになるために誂える方が増えています。江戸小紋は、スーツなどの洋装の中に混じっても悪目立ちすることなく、フォーマル感を演出できます。江戸小紋とは、いわゆる遊び着の「小紋」の意味ではなく、小さい紋の集合体=無地、つまり、色無地と同じ格になります。家の行事ごとにも活躍しますから、結婚の際に一枚誂えるとずっとずっと重宝する着物でもありますね。もともとは、江戸時代の武士が、裃に家々の家紋を細かく染めて着ていたことが始まりです。だから、江戸小紋、なのです。

    渋い色目ばかりでなく、きれいな朱鷺色やヒワ色のもの、いろいろ取り揃えておりますので、ぜひ一度、江戸小紋を御覧にお越し下さいませ。

    20091210


  • 藤井絞の記憶──誠実な黒──

    藤井絞の記憶シリーズを久しぶりに。

    ひと口に黒色と言っても、実はいろいろな黒があります。藤井絞の黒は、浸け染めの深い深い黒で、見ればすぐに藤井さんの黒と分かるほど。誠実な黒とでも表現しましょうか。色にも人間と同じように、誠実、不誠実の印象があることを教えてくれた黒でした。

    昨日もご紹介しました黒地の小紋に、同じく藤井絞の名古屋帯を合わせてみましょうか。帯も藤井さんらしさ溢れる逸品。黒を背景に、京都らしい華やかな色が豊かに表現されています。

    誠実な黒、是非、本物でお確かめ下さいませ。

    20091209


  • 若竹?アスパラ?

    店内の丸テーブル。若竹をモチーフにした名古屋帯がディスプレィされています。

    時々、アスパラ?と仰るお客様もいらっしゃいます(笑)若竹でも、アスパラでも、お好きなイメージでお楽しみ下さい。

    着物は、藤井絞の小紋です。

    20091208


  • ひとつ身の全貌

    10月にお越しになった親子さんのおはなし(その時の記事はこちら)。5歳の息子さんが、先日お宮参りを済まされました。ママさんからの投稿です。

    こちらが、ひとつ身の全貌。藤井絞り製、桶絞りのひとつ身です。袴との相性も良く、息子さんの雰囲気にぴったりです。

    雪駄も別注で誂えたもの。写真では分かりませんが、鼻緒に宝尽くしの柄が刺繍されています。

    若様の装い、いかがですか?

    20091207


  • ツリーの光

    さて、西宮市の関西学院大学の時計台。毎年恒例、ツリーのライトアップが始まりました。夕方5時以降の大学訪問、おススメです。本当に美しい光景に、しばし息をのむほどです。

    20091205

    こちらは裏管理人の撮影
    こちらは裏管理人の撮影

    5時までは、時計台の中で展示されている数々の蔵書票を、是非楽しんで下さいね。

    併せて、正門前のトップコーヒーで美味しいコーヒータイムも是非どうぞ。かつて、俳優の豊川悦司さんがアルバイトされていたとな。。。ひとりで過ごすもよし、気の合う友人とゆったり過ごすもよし、です。


  • 落葉

    今年の紅葉は、とてもきれいでした。赤く黄色くなった葉っぱも、だんだんと落葉へと変化しています。最後のひと葉になるまで、しばし秋の名残をお楽しみ下さい。

    20091204


  • 続羽織の楽しみ方

    全体に柄のある羽織りを選んでみるのも、楽しいものです。こちらの羽織りのように、絞りと友禅が併用されたものには、女性らしい優しい雰囲気が漂います。無地の着物と合わせて、思い切り柄の良さを引き立たせるのも素敵ですよ。

    20091203


  • 羽織の楽しみ方

    羽織、コート、ショールなど、着物に重ねて纏うものが活躍する季節です。こちら私物の羽織です。地色の茄子色がとても気に入っています。無地かと思いきや、実は刺し子で控えめな柄がほどこされています。好きな色で選ぶ、それも羽織の楽しみ方。着物は無地の大島を。素敵な喫茶店でちょっとお茶を、なんていう時は、たいていこの組み合わせです。着物も羽織も抑えた色味なので、珊瑚のかんざしでアクセントを付けるのも、いつものやり方。小さいアイテムですが、かんざしは、その色ひとつで後ろ姿に大きな印象を与えてくれますよ。

    20091202