日舞の初舞のリハーサル後、お立ち寄り下さいました。
さくらの花びらを全体に散りばめた付下げに(絞り)、さくらを押絵で表した帯を合わせて。いかにも春の雰囲気です。観世の赤が効いています。
さくらとさくらの取り合わせですが、嫌味なくすっきりとした装いです。美しい!
富山県氷見市の呉服屋 きものの館絲穂
朝からの雪がやむことなく降り続いています。木の枝には、つららがオブジェのように。
この雪景色を見るといつも広げたくなるのが、こちらの訪問着。手描き東京友禅の銀世界です。墨書きでただシンプルに風景が現されていますが、シンプルであるがゆえに、多様なストーリー性を感じます。
裾模様にただ一本引かれた、浅黄色の線が印象に残ります。
袋帯は譽田屋源兵衛のきらおり「光悦段紋」。古箔と螺鈿の組み合わせです。その名の通り、お太鼓の部分の螺鈿がきらきらと光ります。
今日はずっと雪かきとなりそうです。たまにひと休み、きれいなものを見て想像力を豊かにしたいものです。