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  • 無地は手強き相手なり

    個人的に、無地や無地っぽい着物は好きです。帯でいろいろ格を変え、雰囲気を変え、一枚でいろいろなシチュエーションを楽しみます。

    しかしながら、いろいろな帯を合わせることができるからと言って、無地は無難で気楽な着物かと言うと、そうではない。

    いろいろやってみた結果、その答えにたどり着きました。そもそも無地は、柄がない分だけ素材そのものが活きていますから、身に纏う方にも素材力を求めてくる。良くも悪くも、「自分」というものを突きつけられる、纏う度にそんな感じがします。気合いを入れないと、着物に負けそうになることも、しばしば。。。(苦笑)

    気楽に始めた無地着物、気がつけば「自分」との戦いに。これまで、何勝何敗か?!勝ったことなどあっただろうか。。。?(笑)

    これも着物の醍醐味でしょう。「自分」を映し出す無地の着物、手強い相手ですが是非チャレンジを!!


  • 昨日は初釜でした。

    11日は初釜でした。4日の着初めの日と同じ江戸小紋に、今回は喜多川平朗作 松竹梅の袋帯を合わせました。上品さと迫力を併せ持つ平朗さんの帯は、無地のお着物にのせるとグンと格が上がります。江戸小紋は一枚で大変着回しのきくアイテムです。ちょっとしたお食事や観劇には、お洒落な名古屋帯を。初釜や披露宴など改まった場には、格のある袋帯を。自然と躰に添う柔らかさと、皺になりにくい適度な張りも魅力のひとつでしょう。

    hatsugama


  • 昨日は着初めでした

    昨日は2009年の着初めでした。神戸のお客様と和服でディナーに行きました。三宮のMatsushimaというお店。とても落ち着いた雰囲気です。

    野菜重視のフレンチはどのプレートも素材そのもののおいしさが活きています。

    こちらはブリを使ったサラダ。見た目もおいしい一品です。

    buri_salad

    着初めのコーディネート。左:無地紬に鮮やかな帯でインパクトを。右:江戸小紋に本疋田絞りの帯。モノトーンで統一しました。

    ushirosugata


  • たとえば羽織の美しさとは

    冬の和装の醍醐味は、着物の上に重ねる羽織やコートにありましょう。羽織の生み出す柔らかいシルエットは、また格別でございます。

    羽織のデザインにもいろいろございますが、たとえばその美しさとはこのようにシンプルな染分け、シンプルな縦のラインの中に見いだされるのではないでしょうか。

    着物は、細かい格子柄の染着尺。着物と羽織の濃淡、本当に美しゅうございます。


  • 魔除けのお草履

    鼻緒には、魔除けを意味する鱗柄をあしらいました。ゴールドの台で、華やかな印象に。お正月の履き初めに、成人式に、お嫁入り道具に、節目の年に最適です。

    昔は、お嫁入りの着物を揃える時に、鱗柄の長襦袢を必ず一枚誂えたそうです。今でも、舞妓さんたちは鱗柄の襦袢を魔除けとして身に着けるているそうですよ。


  • 友禅染めの祖

    きものの友禅染めという技法は、江戸時代の扇絵師 宮崎友禅斎が発案したことから、その名がついたと言われています。

    毎年11月になると登場しますこちらのお軸、宮崎友禅斎の原画です。一見、紙に描かれているように見えますが、絹に描かれています。

    時を経ても失われない鮮やかさ、美しさは、見る度にきものの原点に帰してくれます。初心忘れるべからず、の逸品です。