• カテゴリー別アーカイブ 氷見のこと
  • 裏管理人 in しげはま

    ちょっと時間ができたので、週末に氷見にやってきた裏管理人です。来た日の夜は、絲穂の超ご近所さんでありながら、数年間足を運んでいなかった、割烹しげはまさんで食事をしました。

    お通し代わりに、いきなり珍味が。マンボウの皮なのだそうです。このままなにもつけずにいただきましたが、下ごしらえが終わっているので、美味しく食べることができました。マンボウはなかなか流通しないので、本当に珍しいと思います。

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    これまた珍しい、真鱈の白子。しかも生のままです。たいていは、スケソウダラの白子を湯通しして出す店が多いと思いますが、しげはまさんでは、生のまま(つまりその日に取り出した新鮮なもの)ポン酢で食べさせてくれます。

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    お造りです。銀鯛、エビ、がんど。がんどは北陸地方の方言のようですね。関東だと「わらさ」と言っている、ブリになる一歩手前のものです。脂ののり方がくどくなく、血の臭みなども全くなくて、上品な味でした。

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    アジの塩焼きです。写真ではよくわからないかもしれませんが、かなり大振りなアジでした。

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    以前micchoがこちらの記事でも書いていた、魚のたたき石焼き丼です。松の実がのっています。

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    こんな風にかき混ぜます。ジュウジュウという音とともに、いい香りが立ち上ります。

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    一通りごはんをさらった後は、まだ熱いうちに出汁を注ぎ、おこげもこそげ落としていただきます。香ばしくて美味しいです。

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    もう今年のブリの季節は終わりですが、ブリ以外の魚のお料理も創意工夫に富んでいて実に美味しいので、どうか足をお運びください。


  • 大寒

    今日から、一年のうちで最も寒い時期とされる大寒です。先ほどから雪が降り続いております。大寒らしい大寒となりました。

    さて昨日は、日蓮宗、宝徳寺さんのご祈願にお参りさせていただきました。毎年1月13日から19までは、開運星祭厄除としてご祈願のお経があがります。ただ、お経があがるだけではありません。この期間は毎日、極寒の中ご住職が褌ひとつになり前夜から溜めた水を被られます。前夜からの水ですから、氷が張っている場合もあります。まずその儀式があり、約1時間ばかりのお経が続きます。日蓮宗ならではの儀式ですが、人のために水を被るなんてとてもできることではないと、拝見する度に心を打たれ、本当にありがたく思います。門徒ではないのですが、ずっと以前よりご縁をいただいております。心がクリアな時は、通力がグッと入ってきて我知らず涙が込み上げてくることもあります。それから、普段は拝聴できない日蓮宗のお経も楽しみにしています。いかにも邪が逃げていきそうな勢いに、パワーをもらえます。私も見てみたい!と思われた方、来年は是非ご一緒にご縁を結びましょう。


  • あけましておめでとうございます

    あけましておめでとうございます。久しぶりに登場の「裏管理人」です。2011年は氷見で迎えましたので、大晦日には、このブログでも何度かご紹介している、ボーノ・ペッシェさんのおせちをいただきました。

    イタリアンのお店ですが、おせちは純和風の外観です。

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    まず壱の重。ローストビーフ、ローストポーク、手長エビとムール貝の香草パン粉焼き。ローストビーフやローストポークは自家製だそうです。

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    弐の重です。キュッシュと生ハム、ブロッコリーとカニのゼリーがけ、タコのマルサラ酒煮込みとゴボウのトマト煮、鯵のマリネバルサミコ酢。

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    参の重です。3種類の豆のトマト煮込み、トリッパ、ロシア風サラダと菜の花、イカの詰物、鶏の燻製、カブのマリネ、カポナータ。

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    3つのお重を並べると、こんな感じになります。

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    このおせちをつまみながら、きときと舍さんから分けてもらった赤ワインを飲み、至福のうちに新年を迎える事ができました。


  • ボーノ•ペッシェのクリスマスディナー

    当店グロブでもお馴染み、イタリア料理のボーノ•ペッシェさんでは、23日(祝)24日(金)25日(土)の三夜連続でクリスマス特別ディナーを楽しむことができます。おひとり4000円のコース。パスタはもちろん、お魚もお肉もいただけます。各日4組限定とのことです。この機会に、本格イタリアンを是非ご賞味下さいませ。ご予約はお早めに。tel; 0766-74-7001(月曜休日)

    さて今年のおせち料理は、ボーノさんのイタリアンおせちを注文しました。しばらくお休みされていたおせち料理、お客様のリクエストで復活したそうです。シェフ曰く、イタリア料理はパスタだけではないことを分かって欲しいと、バライティに富んだ内容になっています。自家製のロースハムや、ローストビーフ、こだわりのウィンナーなど、自信を持ってオススメできます!とのことでした。手抜きをしないボーノさんならではの仕上がり、わくわくしますね。限定15組。もう少し余裕があるそうですので、興味のある方はこのチャンスをお見逃しなく。

    上質なオリーブオイルをふんだんに使った、本当に美味しいイタリアンをいただけるお店です。前菜がいつも素晴らしく、少しずついろいろな味のハーモニーを堪能できます。中でも毎回中身の違うキッシュが私のお気に入り。リゾットやカレーパエリアなど、パスタ以外のお料理も是非召し上がってみて下さい。


  • 晩餐会にて

    14日の日曜日、誉一山荘オーベルジュ•ドゥ•ミクニにて、それはそれは素敵な晩餐会が開かれました。三國シェフがフランス共和国農事功労賞オフィシエを受賞された記念のパーティです。民間では最高の位だそうで、日本では3人目、最年少の受賞者でいらっしゃいます。宮中晩餐会のフルコースのイメージで構成されたコースは、三國さんの魅力が凝縮された素晴らしいものでした。ふれさかのブルーベリーを使った食前酒に始まり、氷見の食材がすっかり美味なるフレンチに変身しました。ソースはすべて絶品で、中でも昆布とカツオ出汁で作られた「うま味ソース」は、和風の優しいお味がしてとても印象に残っています。たくさん出していただいたお料理ですが、今思い返してもすべての味を思い出すことができます。お料理の味だけでなく、シャンパン、ミクニセレクションのワインなど(赤がまた絶品でございます!)飲み物の味も口の中で喧嘩することなく、ひとつになり、味という味すべてに三國シェフの魔法がかかったようでした。

    テーブルでご一緒だった皆様との会話や、周囲のざわめきなど、一皿ひと皿にその時その時の記憶が刻まれます。お料理は、舌だけでなく五感をフルに活用した、まさに一夜限りのドラマですね。本当に、人生に一度きりの時間です。お食事が進むにつれ、各テーブルごとに会話が弾み、だんだんと会場内が盛り上がる様子は、まさに晩餐会。素晴らしいお料理は、人と人とのご縁を深くし、そして人を幸せにするのだと実感しました。

    お料理の前後には、ピアノ演奏とソプラノの時間もあり、美しい音楽にうっとりしました。音色を深い味わいだと表現したり、お料理を良いハーモニーだと表現するように、音楽とお料理には深い関係があるんですよと、三國氏。ずっと忘れることのできない、味わい深い一夜となりました。

    こちら、食後酒として出された十年ものの「みりん」でございます。紹興酒のような風味で、イチジクのデザートと相性が抜群でした。クセになるお味です。

    mirin


  • ボーノ•ペッシェでお料理教室

    当ブログでもお馴染みイタリア料理のボーノ•ペッシェさんで、お料理教室がありました。今回は、お肉やお魚、お野菜にかけて楽しむソースを2種類教えていただきました。

    写真の下の方に小さい鍋のようなものが見えますが、中にアンチョビベースのソースが入っています。バーニャ•カウダーという名前で、温かいお風呂という意味。名の通り、ソースを下から火で温めながら、お野菜をつけていただきます。チーズフォンデュのように。

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    出していただいたお芋類、お野菜、どれも新鮮で美味しく、贅沢なひとときでした。ちなみにサツマイモは、高岡の池多産のもので、ほっくりと絶品でした。このアンチョビのソースは、一度作れば常温で一ヶ月は持つそうなので、お野菜をたっぷりいただきたい時やホームパーティーなどに活躍しそうです。

    もう一種類のサルサ•カンパニョーラというソースは、ドレッシングとしても使え、カルパッチョや豚肉のソテーのソースにもってこいの、バルサミコ酢を効かせた少し酸味のあるものでした。どちらのソースも簡単で美味しいので、寒い季節、どんどん美味しくなる氷見の食材とマッチさせれば、食卓が賑やかになりますね。ボーノさんでは、プロの技を家庭でも活かせるように指導して下さったり、シェフならではの味のアレンジを教えて下さったり、料理の基本をきっちり説明して下さったりと、毎回勉強になることがたくさんあります。


  • 至福の時をー誉一山荘 オーベルジュ ドゥ ミクニにてー

    今週のとある夜、社長のバースデーを記念して、初めて誉一山荘オーベルジュ ドゥ ミクニを訪ねました。絲穂より徒歩10分あまり。かつての高級料理旅館は、素晴らしいオーベルジュに生まれ変わりました。焦茶を基調とした内装には重厚感が漂い、アンティークの家具や調度品も、趣きのある落ち着いたものでした。ロビーラウンジからの景色はとても美しく、これから始まる素敵な時間を予感させます。
    三國清三シェフがプロデュ−スするレストラン、オミロでのディナーは、まさに至福の時。この日は「北陸の宝石」コースを愉しみました。きっちりとしたフレンチで、お料理はすべて本当に美味しくいただきました。中でも、氷見の古代米のリゾットの上に、カリッと焼き上げたメバルが乗ったお魚料理は、今でも印象に残っています。氷見は、お魚だけでなくお米やお野菜など、食材に恵まれていることを実感したと同時に、いつも何気なく口にしているものが、こんなにお洒落なフレンチに変身してしまうのかと新鮮に感じました。それから、デザートのゴルゴンゾーラのムース、サツマイモのモンブランが絶品で、チーズとお芋の相性の良さには、驚かされました。贅沢で充実したひとときで、ゆったりとした時間が流れます。
    壁一面に広がる大きな源氏絵巻の屏風にも、是非ご注目下さい。和と洋が絶妙に融合した、美しい空間です。
    さてさて、この日の装いは、父のバースデーですから、グレゴリオ聖歌の帯を締めて、祝福モードを演出。着物は雪花絞りの着尺です。帯揚げはシルクのスカーフを用いて、ちょっと遊んでみました。大好きな黒の羽織りは、もちろん必須アイテムとして。

    みくににて

    帯のアップです。祝福の歌ばかり集めたメッセージ性のある帯ですから、お誕生日はもちろん、クリスマスや新年会にも活躍しますよ。

    音符、帯

    建物の中には、長い長い廊下があります。とっても趣きのある廊下で、和服が良く映えます。遊び心のある装いはもちろん、付け下げに有職織の袋帯といったきっちりとしたフォーマルも映える空間です。皆さま是非、ドレスアップをして、テーマを持ってお出かけ下さいませ。そして、幸せの時間の続きは、絲穂にてどうぞ。余韻のお運び、お待ちしております。


  • 氷見某所にて

    「裏管理人」です。先月の氷見潜伏の際に、約2年ぶりくらいにあるお店に足を運びました。気取りのない、実に居心地がいい居酒屋(小料理屋)さんで、どの料理も本当に美味しいです。

    まずつきだしで出た、なすと一緒にカレイ(ヒラメだったかな?)の骨せんべい(骨を揚げたもの)に甘酢をさっとかけたもの。魚のこういうアラの部分を上手に調理するところに、料理の腕が光っています。これだけで、生ビール1杯いけました。

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    お造りです。魚の新鮮さは言うまでもありません。上品な薄切りではなく、あえてゴロっという感じでざっくりと切って出してくれます。野趣あふれる食べ方です。

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    ポテトフライとチーズの包み揚げ。こういうおつまみ風の料理も実に美味しいです。どこのチェーン店の居酒屋にもありそうなメニューですが、ちゃんと手作りしてるので、味がまったく違うのがわかります。

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    シーザーサラダ。とびきりいいお刺し身を出す一方で、こういう洋風のメニューも充実しています。お酒があまり飲めない人でも、こういう料理がうれしいですね。

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    これはちょっと珍しい「なっとうのステーキ」という料理。納豆と長芋を混ぜて、軽く鉄板鍋で焼いた料理です。軽いお好み焼き風という感じでしょうか。

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    牛筋の煮込み。こういう時間と手間がかかる料理も、はずれることなく美味しいです。臭みが全然ないので、内臓系が苦手な人でも大丈夫です。

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    串カツです。揚げ物も上手です。

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    この他焼きそばも取ったのですが、食べたり飲んだりに夢中で、写真を撮り忘れてました。満腹でお腹が苦しくて、就寝時にうめくほど飲み食いしました。

    この店やきときと舎に行くたびに、こういう店が近所にあるといいのにと、いつも思ってしまいます。残念ながら、「絲穂関西出張所」(笑)の近所には、飲食店はそれなりにあるものの、このような、どの料理を食べてもはずれがなく、しかも値段も手頃という店がありません。中途半端に都会であることの悲しさが、「出張所」の周辺にはあります。

    このお店、あえて「某所」とさせていただきました。決して大きなお店ではありませんし、近所の人たちの、ちょっと近所で外食(と飲み)でも、というような気軽さを、壊さないほうがいいのではないかと思いましたので。あえてヒントを出すならば、絲穂の近所、ということでしょうか。


  • 誉一山荘 オーベルジュドゥミクニ

    かつて料理旅館だった誉一山荘が、オーベルジュとして生まれ変わりました。三國清三シェフ監修のフランス料理が楽しめます。氷見の食材と、一流シェフの技のコラボレーションに興味津々です。誉一山荘からの美しい景色も、ご馳走ですよ。三國ファンとしては、今一番の関心事。早く行ってみたいですねぇ。


  • 染織展の準備

    染織展に向けて、準備を進めております。晴れ間を見つけては蔵から作品を運び、点検です。

    この日は、額装されている時代裂のいろいろを清めました。これも素敵、あれも素敵と感嘆の声をあげながら。

    さて、本番はどの作品が展示されるのでしょうか。どれもこれも美しく、選出が難しそうです。

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