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  • 生物と無生物のあいだ

    ちまたではインフルエンザが大流行しておりますが、みな様はご無事でしょうか。

    ウィルスとは、生物でもあり無生物でもあるのだそうです。栄養を摂取することもなく、呼吸もせず、老廃物を排泄することもない点では無生物なのですが、いったん細胞に寄生すると、そのDNAを複製し、増えるのだそうです。この自己複製能力を持っているという点において、生物と呼ぶことができるとのこと。今まさに私たちは、生物と無生物のあいだを行ったり来たりするナゾの存在に悩まされ、不安にさせられているのですね。

    ウィルスを生物とするか無生物とするかは未だに決着のついていない議論だそうで、こんな時期に不謹慎な言い方かもしれませんが、こんなにも人を翻弄するウィルスとは、ある意味では魅力的な「何か」なのかもしれません。

    今、私の手元には『生物と無生物のあいだ』という本があります。みな様も一度読まれれば、ウィルスに対する考え方が変わるかもしれません。著者は「生命とは自己複製するシステムである」というだけでは、ウィルスを生物とは定義できないとした上で、自己複製システム、つまりDNAや遺伝をテーマに論を展開し、生命とはいかなるものであるかを本書において述べていきます。

    この本は科学の知識が全くなくても読み進めることができます。小説を読んでいるような感覚です。とても興味深かったのは、細胞にも「ふるまい」方があるというくだり。英語で”behavior”まさに「ふるまい」、立派な専門用語です。読めば、細胞もわれわれと同じようにふるまっていることがわかります。この本を読んで、体の中でも、人と人との関係と同じことが行われていることがわかって、科学をとても人間味があふれる学問分野なのだと考え直すようになりました。理系は苦手という方にもオススメです。

    このようなご時世だからこそ、生命とは何かを見つめてみるよいチャンスではないでしょうか?

    そろそろマスクは外してみませんか。


  • 絲穂の楽しみ方5

    絲穂では、毎朝お香を薫いています。何十年変わらない香りです。お気に召せば、一箱1500円でお分け致します。ちょっとしたプレゼントにも喜ばれています。一日の中でちょっと気分転換をはかりたいとき、お香でリフレッシュするのもいいものですよ。


  • 絲穂の楽しみ方4

    カウンターに座ってみましょう。なが〜いカウンター、ケヤキの一枚板です。マットは柿渋で別注したもの。使い込むほどに良い色合いになって行きます。

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    イスは、無垢のウォルナット材。使い込むほどに良い色になります。すべて木目の表情が違いますから、お好みの顔をしたイスにお座り下さいませ。ついつい長居してしまう座り心地です。座布団は、テーブルマットと合わせて柿渋で別注したもの。皆さまのお尻で、歴史を刻んで下さい。

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    季節の花へも目をお留め下さい。今日の花は情熱的なフリージア。お客様にいただきました。

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    絲穂の楽しみ方

    絲穂の楽しみ方2

    絲穂の楽しみ方3


  • 絲穂の楽しみ方3

    絲穂には喫茶メニュー表がありません。敢えて作っていません。コーヒー、紅茶、ココア、こぶ茶、サンドイッチ、トーストいろいろあります。常連さんになると、ピザトーストやフレンチトーストなんて通な注文もあります。これからの季節におすすめなのが、ソーダ水またはその上にアイスがのったクリームソーダ。まず、そのきれいな色で人気です。敢えて写真を出しませんので、どうぞお越しになって注文してみて下さい。

    絲穂の楽しみ方

    絲穂の楽しみ方2


  • バラとあじさい

    いつも素敵なお花をプレゼントして下さるお客様がいらっしゃいます。今月は、バラとあじさいをいただきました。 こちら、本当に珍しいバラです。名はブラックティー。神秘的な雰囲気で、いらっしゃるお客様を魅了していました。

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    こちら、あじさい。と言っても、一般的なあじさいとはひと味、ふた味違いますね。ひとつひとつの花の可憐なこと!しばらく二階に飾りますので、お着物を御覧になる際には是非あじさいにご注目下さい。色も上品で本当にきれいです。

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  • 母という字を書いてごらんなさい

    明日は母の日ということで、お母さんの詩をひとつご紹介します。

    大好きな詩人のひとりである、サトウハチロー氏の作品。サトウハチローという名前、皆さんはご存知ですか?名前を知らなくても、たとえば「うれしいひなまつり」、「ちいさい秋みつけた」などの童謡や、「リンゴ可愛いや 可愛いやリンゴ♪」のフレーズでお馴染みの「リンゴの唄」は一度は耳にされたことがおありでしょう。これらの詩の作者です。

    産みの母親と思春期に死に別れる運命にあったサトウ氏の作品には、幼い頃に刻まれた母の記憶や母への思いを綴ったものが数多くあります。その中から、「母という字を書いてごらんなさい」というタイトルの詩を。

    母という字を書いてごらんなさい

    母という字を書いてごらんなさい

    やさしいように見えて むづかしい字です

    恰好のとれない字です

    やせすぎたり 太すぎたり ゆがんだり

    泣きくづれたり‥笑ってしまったり

    お母さんにはないしょですが ほんとうです

    皆さま、どのような感想をもたれますか?母という字は言われて見れば、女性の姿がそのまま形になったかのように見えてきました。母親というひとりの女性の捉え方がうまいですね。たった数行の詩ですが、深いメッセージ性を感じます。また、男性の視点だからこそ捉えることのできた母の姿なのかもしれません。他の詩も読んでみたいと思われた方は、ハルキ文庫『サトウハチロー詩集』をお求め下さい。


  • 雨の花

    あじさいの頃となりました。店内にも生けております。

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    あじさいは、やはり雨の花だと思います。お天気の空の下で見るよりも、雨に濡れている方が美しい。今年の梅雨には、どのくらい雨が降るのでしょう。ひとつのタペストリーを眺めながら来るべき季節を想う時間、なかなか良いものです。

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    タペストリ あじさい16,000円


  • 新緑

    新緑の美しい季節となりました。現在のカエデの様子です。

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    絲穂の前庭から玄関まで、緑のアーチが続きます。

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    お帰りの際には、このアングルからもお楽しみ下さいませ。

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    カエデの成長に関しましては3月5日3月23日4月14日のブログをご覧下さい。生命力というものは、やはりすごいものですね。その過程は簡単に目に見え、耳には聞こえませんが、きちんと成長という結果を出しています。命の営み、大切にすべきですね。それから何も言わずに大きくなろうとする内なる力も。できれば、おごらず騒がず、黙って信念を貫いて自分なりの結果を出せたらいいなといつも思います。


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