さて、こちらは祇園ない藤さんで誂えていただいた籐表のお履物です。
お茶会や結婚式は、このお装履と決めています。フォーマル仕様であるのはもちろんですが、やはり履き心地がいいのです。いい緊張感を与えてくれるので、自然に背筋が伸びます。
このお装履は、母のものでした。今は私の寸法に変えていただいて、ご縁が続いています。お履物もきものと同じで、何代にも渡って身に付けるのが、本来の姿なのでしょう。
着ける朝は、いつもより多く香をたき、清め、今日いち日お守り下さいとお願いしています。
富山県氷見市の呉服屋 きものの館絲穂
爽やかな5月らしい日となりました15日、八坂神社のお茶会でお運びのお手伝いをさせていただきました。万筋の江戸小紋に、本疋田絞りの帯を合わせて。お茶会を始め、きちんとしたシーンに大活躍の藤井絞の帯です。
この日、春先から真夏に重ねる、薄物コートを羽織りました。紗のような風合いです。
襟は、きものの襟に自然にそうようなラインに、裾は自然にすぼまりシャープな着姿になるよう、特別な仕立てがされています。別注にて承っておりますこのコート、当店で秘かな売れ筋でございます。お好みの色や柄で、是非いち枚お誂え下さいませ。
夏は、重ねるお洒落が素敵です。薄い衣を重ね、透け感を重ねることで、なお涼やかさが感じられます。
個人的なことですが、数ヶ月前よりホットヨガを始めました。体の冷えを緩和すべく始めたのですが、自分の体について自分はなんと無知であったのかと思い知らされました。
人間の体は不思議ですね。体を温めて、汗をたくさんかいて、血の循環が良くなると、本当に体調が良くなるんですね。当たり前のことですが、当たり前に良いことをすれば、体は良い結果を出します。
最初は呼吸とポーズを合わせるのだけで精一杯だったり、体力もついて行かなかったりと、慣れるまでには少し時間がかかったのですが、余裕が出てくると、体の満足だけでなく心の満足を感じるようになります。深く呼吸できることへの感謝、手足が動くことへの感謝、今日生きていることへの感謝。
レッスンの最後に、インストラクターの方の「今日、ヨガをできたことに感謝します。ナマステ。ありがとうございました。」の言葉に合わせて、参加者全員で感謝をして終わります。回数を重ねる度に、その感謝の意味が分かるようになりました。
冷え性の改善、ダイエットなど、きっかけはいろいろなのでしょうが、ヨガの最終的な目的は、心の満足にあるのだと思います。
自分の体は、自分にしか分からないということ、体の声を聞いてあげること、メンテナンスすることに、近ごろ心を入れております。当たり前のことの大切さ、実感しております。
今回のG.W.に、初めて袖を通す白大島を纏ってお出かけ下さったお客様です。大島の優しい色合いに、ひわ色の帯が絶妙にマッチし、初夏のようないち日にぴったりの装いでした。5月でも20度を超える真夏日ともなれば、単衣をお召しになることをお勧めします。他のお客様からも「素敵!」の声が、あちこちで。
白い着物には、白いバッグを合わせたくなるものです。この日は、こちらのバッグを新調されました。持ち手部分が組みひもになってる、当店でも根強い人気を誇るシリーズ。セミフォーマルにもカジュアルにも活躍します。また、ジーンズなど普段の装いにもうまく取り入れると、お洒落なコーディネートが楽しめますよ。
さて今年も、もみじの影が楽しい季節となりました。時間によって様々な場所に映る影との出会いは、まさに一期一会。さて、これはどこに映ったものでしょう。ちょっと視線を変えるだけで、いつもとは違う発見がありますね。