実は、出入り口はひとつではありません。 知る人ぞ知る裏口。こちらのカエデの表情も楽しんで下さい。
この季節は、風鈴がお出迎え。魚住為楽さんの作品、本当に繊細で美しい音色です。耳をすませてみてくださいね。
富山県氷見市の呉服屋 きものの館絲穂
20日月曜日(海の日)は営業しております。
浴衣、着物でお越し下さいましたら、お抹茶を一服差し上げたく存じます。
きもの好きのあなたへ。
清野恵里子著、『樋口可南子のきものまわり』と『きもの熱』をオススメします。特に、夏きもののページは必読です。が、注意点がひとつ。あまりに美しい世界に没頭し、本当に熱に浮かされたようになってしまうので、仕事や雑用をたくさん抱えている時、忙しい時は閉じて下さい。くれぐれも、日常生活に差し障りのないように。
この時計との出会ったのは、アンティークアナスタシアさん。何となく立ち寄ったお店で、ご主人に勧められるまま腕に着けてみると、何ともしっくりぴったり、気に入ってしまったのです。洋服の時はもちろんですが、なんと言っても和装の時に大活躍している時計です。大島などの織物にも、江戸小紋のようなやこものにもマッチします。着物と時計のバランスは意外と難しいのですが、アンティークウォッチはすんなり和装に溶けこみ、時計の良さも損なわれることがありません。やはりどちらも一点ものの世界だからでしょうか。中を開くとわかるのですが、時計の歯車や組織は時計ごとに特徴があり、中にはルビーが埋め込まれている美しいものもあります。隠れた部分にこだわるのも、和の世界と共通していますね。
アンティークウォッチを着ける時は、自分でネジを巻いて時間を合わせます。次第に5分10分の誤差が生じてきたりします。そんなの面倒だし、時計じゃないと思われるかもしれませんが、それこそがアンティークウォッチの魅力だと私は考えています。せっかくドレスアップした日には、これから起こるあれこれを想像しながら、自分の手で時間を始めるなんてとても素敵ではありませんか。それに、せっかくドレスアップした日は、時間を忘れたくはないですか?ちょっとした誤差から、ちょっと良いストーリーが始まるかもしれません。
特別な日には、時を忘れるための時計を。
上布(じょうふ)とは麻の織物のこと。江戸の頃には「上等な布」を意味し、武家女性に好まれました。越後上布、能登上布、近江上布、宮古上布などがあり、糸を染める染料や柄行きにはその土地によって違いはありますが、どれも苧朝(ちょま)と呼ばれる細い細い麻から作られます。一本の苧麻を爪でさらに細かく裂き、それらを撚り合わせて一反分の糸に仕上げます。それゆえ、上布の魅力は軽く涼しいこと。
能登上布の特徴は写真のような、細かい亀甲柄。本当に上等な布です。今では、能登上布の織り手はただひとりになってしまいました。大変価値のある一反です。
帯は、砂川美恵子作、宮古上布の無地。着物も帯も上布の取り合わせ、最高の贅沢です。
7月4日土曜日、友人の結婚披露パーティーに行ってきました。袖を通したのは、絽の訪問着。星をちりばめたような模様なので、勝手に天の川というタイトルをつけて楽しんでいます。7月のイベントには、大活躍する着物です。帯は羅。うろこの柄です。天の川と魔除けのうろこで、お祝いのメッセージを込めてみました。かんざしは、珊瑚。小振りですが、存在感があるのでとても気に入っています。
夏のパーティーには、ビーズのバッグがひとつあると重宝します。ドレスに合わせても綺麗ですからね。
パーティーは、神戸ポートピアホテルの30階にあります、スカイラウンジにて。眺めの素晴らしいのはもちろんのこと、落ち着いた雰囲気でとても素敵なラウンジです。この日は、梅雨の晴れ間で、一日中良いお天気でした。ひと足早い七夕をお祝いできました。