エントランスにて。深い緑が印象的な、無地の夏帯をご覧いただいております。小花が愛らしい、絽縮緬の小紋に合わせました。帯締めの赤をポイントに。
ボチボチと夏の準備を始めましょう。
富山県氷見市の呉服屋 きものの館絲穂
昨今、結婚する人が減りました。親御さんにたくさん誂えてもらった着物を箪笥に詰めてお嫁入りする人も、ほどんどいなくなりました。他の人より立派な着物をたくさん所有することが「幸せ」な時代ではありません。けれど、自分に本当に似合う着物、自分で選んだ好きな一式は所有したい、そんな女性はたくさんいます。
結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私はあなたと結婚したいのです。これは、ゼクシィのキャッチコピーですが、同じく、着物がなくても幸せになれる時代でも、ずっと大切にしたいオンリーワンセットは必ずあります。
ジューンブライドの季節です。今月、式を挙げられる方も多いのではないでしょうか。末長くお幸せに。
単衣から盛夏へ移りゆくこの6月は、何を着たら良いのか、どんな帯を締めたら良いのか迷う時ですが、同時にそれはとても楽いひと月でもあります。着物に袖を通せる幸せを噛み締めながら、小物選びにあれこれ心を惑わせながら、過ごしたいと思います。
初夏の訪れを告げる花かつみ(菖蒲)をモチーフにした、織楽浅野の新作です。デザインも地色もモダンです。お単衣向きの付下げ(花うさぎ)と合わせて、水色の濃淡で上品に仕上げました。
エントランスには山葡萄のバッグを、和小物さくらのお草履とともに。
新緑の季節、爽やかな雰囲気をお楽しみ下さいませ。