• 朗読会へ

    晴天に恵まれた4月の下旬、金沢の朗読小屋へ参りました。母から譲り受けた薩摩に、高木錦司の帯を合わせて。わくわくしながら。

    読み人により舞台の雰囲気がガラリと変わる朗読の時間にぐっと引き寄せられ、しばし現実を忘れたひとときでした。

    さて真っ白の大島で朗読されたお客様、暗がりの中、着物姿で登場されるシルエットに、これから何が始まるのだろうとドキドキしました。

    本当に久しぶりに、着物に袖を通してひとりで出かけました。いつもと違う風景、人の流れ、心の動き、たまにはこんな時間も良いものです。

    今日から5月。連休も営業致しますので、皆さまお気軽にお出かけ下さいませ。


  • 桝屋高尾の帯

    久しぶりの更新です。気がつけば、桜もすっかり葉桜に。

    近頃は暖簾がよく出ます。菖蒲の暖簾、てんとう虫のタペストリー、季節の移ろいを楽しんで下さい。

    さてエントランスでは、単衣にも向く装いを提案しています。白じろと美しい着尺には、細かい格子が並び、動作にニュアンスが生まれます。帯は桝屋高尾。シンプルですが、こちらも織り感に表情があります。帯締めは和小物さくら製。キリリと仕上げます。


  • 天馬船

    暖かい日が続き、もみじの新芽が一気に成長を始めました。

    緑と赤、この時期にしか見られない大好きな彩りです。

    さて先週の土曜は湊川沿いで、天馬船に乗ってきました。満開の桜とお箏の音色、しばし現実を離れた良い時間でした。


  • お花見のランチ会

    先日、お花見のランチ会が再びオーベルジュドゥ ミクニで催されました。朝から雨が止まず肌寒い日でしたが、皆さま思いおもいの春を演出され、晴れやかなお顔が揃いました。

    初めてご自身で着付けをされました。野蚕糸の無地に、地模様の美しい羽織を。

    立巻絞りの小紋は、春らしいお色の観世と合わせて。

    江戸小紋に桜の帯、オシャレです。

    ご自分で仕立てをされた思い出の小紋、パープルの統一で春らしく。

    今日は桜色のバッグが主役です。装いに華を添えて。

    次回は浴衣会を楽しみに。

     

     


  • 勝ち虫ー印伝ー

    数日肌寒い日が続きますが、ほぼ満開の桜に、瞬間ポッと温まります。

    さてエントランスでは、譽田屋源兵衛の勝ち虫をご覧いただいております。鹿皮を使用した印伝でトンボを配しました。さりげないけれど、印象に残ります。勢いよく前に向かって飛ぶ様が、縁起の虫として武将に愛されたトンボ=勝ち虫は、いつまでも私たちの心に響く意匠です。着物は柿渋染めの無地。奥行きのある桜色に、地模様の桜が浮かび上がる、とても心愉しい一枚です。観世は赤を効かせてみました。


  • 板締めと臈纈と

    板締め絞りと臈纈を併用した、技法としては大変手間のかかる難しい染ものです。纏うと上品な凹凸感が現れ、素敵な風合いが生まれます。周りの人に、これは何?と大変興味を持たれ褒められたとのことでした。鳳凰の帯も相性が良く、とてもお似合いのコーディネートでした。

    いつもご来店下さること、楽しみにしています。


  • 入学式へ

    小学校の入学式へ。義母様の訪問着(松井青々作)に北村武資の袋帯を合わせて。

    縹色の落ち着いた地色に、帯の大きな菊が上品に映えます。赤いランドセルと共鳴して、素敵な親子の節目ですね。

    着付けは義母様がなさいました。自然にきれいに仕上がり、ご家族皆さま大満足の一にちでした。


  • 春の日に

    先日お雛様もしまい、普段のしつらいに戻りました。

    エントランスにはシルクのトートバッグ、上品なベージュ系です。足元も優しいベージュ、インパクトのある赤など春の装いにぴったりの草履も揃っております。

    インテリには藤の暖簾、更にお進みいただくと、新緑のイメージ、グリーンの無地の暖簾が。裾の赤が効いています。透け感も魅力です。

    さて今日は暖かくなる予感。どのような1日になりますでしょうか。


  • 新芽

    ようやく暖かくなって参りました。もみじの新芽も顔を出しました。

    枝が全体的に赤くなり、成長の兆しです。

    今月は、お客様とお花見のランチ会、お茶会や朗読会に出かけたりと、着物を楽しむ機会をたくさん予定しております。皆さまと共に、刺激し合いながら伸びやかな春を過ごしたいと思います。