連休のとある日、朗読会にお出になったお客様が、その日の装いそのままでお越しくださいました。
白大島の無地に更紗の帯がとても相性良く映え、明るい橙の観世が効いていますね。藤沢周平の「おぼろ月」の世界にぴったりでした。
次回は雪花絞りの塵よけを羽織った着姿、楽しみにしています。
富山県氷見市の呉服屋 きものの館絲穂
晴天に恵まれた4月の下旬、金沢の朗読小屋へ参りました。母から譲り受けた薩摩に、高木錦司の帯を合わせて。わくわくしながら。
読み人により舞台の雰囲気がガラリと変わる朗読の時間にぐっと引き寄せられ、しばし現実を忘れたひとときでした。
さて真っ白の大島で朗読されたお客様、暗がりの中、着物姿で登場されるシルエットに、これから何が始まるのだろうとドキドキしました。
本当に久しぶりに、着物に袖を通してひとりで出かけました。いつもと違う風景、人の流れ、心の動き、たまにはこんな時間も良いものです。
今日から5月。連休も営業致しますので、皆さまお気軽にお出かけ下さいませ。