蝶をモチーフにした塩瀬の帯です。モダンなデザインの中に、古典的な雰囲気があります。着物は市松模様のボカシ。小紋ですが様々な帯と相性が良く、色無地のような感覚で着まわしのきく優秀な一枚です。
エントランスには、ガーデンの帯を。絞りと刺繍で春を演出します。着物は「どっと」。織が非常に柔らかく、地色も優しく帯が映えます。
春は帯をたくさん楽しみたいですね。
富山県氷見市の呉服屋 きものの館絲穂
昨日は民宿「魚恵」さんにて、ランチ会がありました。前菜から、少しずつ色々なお料理が楽しめます。ここ数年で、個人的に気に入っているのが、ホタルイカの麻婆豆腐風。お刺身、焼き魚に続いて出される温かいお料理で、この辺りからホカホカしてきます。
今回とても印象的だったのは、氷見うどんをパスタ風にアレンジした、甘エビのアメリケーヌです。細めの麺に、優しい口当たりのソースがとても美味しく、満足感のある一品でした。
訪れる度に、いつも新しい食感、風味を楽しめる魚恵さん、また行きます。
昨日は啓蟄でした。いかにも虫たちが這い出てきそうな、春の一日でしたね。
日差しが出てくると、マップを手に商店街を歩く観光客の姿が多く見られるようになりました。先日は栃木からの女性おふたりが、フラリとお立ち寄り下さいました。入るなり、芳輪の香りがすると言われ、しばし松栄堂 堀川の香りで話に花が咲きました。
芳輪は、毎朝たきます。今日も一日無事に過ごせるよう、思いを香の道筋にたくしながら。香の流れる様子には、単純に「けむり」と言ってはいけない美しさがあります。時に渦を巻くように、時に真っ直ぐ竜巻のように、時にかな文字のような風情でこれから起こる出来事を知らせるように。そうしていつの間にか、店の至るところに、その香が染み付いているようです。
目には見えませんが、しかとその存在を現す芳輪、さて今日はどのような展開になりますでしょうか。
最新号の『和樂』森田空美さんのページからヒントを得ました。
着物は、北斎小紋帖より「六かく重ね菱」手描き臈纈。帯は、織楽浅野「更紗」。帯揚げはペールアクア、帯締めはディープブルーの配色で、メリハリのある春のコーディネートに仕上げました。挿し色で、随分と印象が変わるものです。
人それぞれの持ち味を生かしたトータルの装い、是非ご一緒につくり上げましょう。