昨年末に、子猫たちが生まれました。いわゆる野良猫ですが、ご近所さんの美味しいご飯にありついているのか、寒い中でも元気に生きています。時々、うちの蹲の水を飲みに来ます。
私に気付き逃げていくところを、パシャリ。振り向いているのがお母さん。二匹の子供たちは、モカと白のミックスで本当に可愛い顔をしています。お近くまでいらしたら、にゃあ!という声に耳を澄ませてみて下さい。
富山県氷見市の呉服屋 きものの館絲穂
朝からの雪がやむことなく降り続いています。木の枝には、つららがオブジェのように。
この雪景色を見るといつも広げたくなるのが、こちらの訪問着。手描き東京友禅の銀世界です。墨書きでただシンプルに風景が現されていますが、シンプルであるがゆえに、多様なストーリー性を感じます。
裾模様にただ一本引かれた、浅黄色の線が印象に残ります。
袋帯は譽田屋源兵衛のきらおり「光悦段紋」。古箔と螺鈿の組み合わせです。その名の通り、お太鼓の部分の螺鈿がきらきらと光ります。
今日はずっと雪かきとなりそうです。たまにひと休み、きれいなものを見て想像力を豊かにしたいものです。
お正月のしつらいも終わです。酉年にはいつも、伊藤若冲のトリの親子を掛けます。墨の美しい筆跡、墨のえも言われぬ香り、今にも地を蹴らんばかりの脚の躍動感、12年ぶりの再会です。
是非、間近でご覧下さいませ。
ワタクシゴトで恐縮ですが、息子は5歳になりました。昨年末は仲良しメンバーでクリスマス会をうちで催し、親子5組総勢13人でひとときを過ごしました。5歳ともなれば、子供は子供同士で遊び、母は母同士でママトークを繰り広げ、みんな成長したよね、私たち、ようやくゆっくり語れるようになったよね、と。
年が明けてからは、東京からのお友達が(お父様のご実家が氷見)遊びに来てくれました。男同士ということもあり、近くの草むらまで狩りと称した冒険に出かけて行きました。長い時間の後、帰ってきたふたりの手には大きな貝が。草と溝と砂利しかないところで、どうやって見つけたのでしょう。いかにも大きな収穫をしたかのような、意気揚々としたふたりの表情が忘れられません。そう言えば自分も、光禅寺さんの砂利で長い長い間遊んだなぁと、あの頃のそうぞう(想像、創造)力を思い出しました。
この冬休みは、子供たちがよく出入りし子供たちの声がたくさん響きました。長かった冬休み、どうなることかと思いましたが、取り巻くご縁、皆さまのお陰で何とか乗り切ることができました。今日から始業です。そろそろ私も、着物に袖を通したくなってきました。