きものの館絲穂

今日は９月９日、「幸が重なる」という意味を持つ重陽の節句です。末永い健康と長寿を願う日です。子供の成長を願う３月の桃の節句に対し、長寿を願うこの秋の節句には、「後の雛祭り」として雛人形を飾る風習があるそうです。

今日は、貝合わせのお雛さんを出しました。どうぞご縁を結んで下さい。ようやく晴れ間が見えました。素敵な秋の一日となりますように。

ただ今エントランスでは、深い美しい紫の着尺をご覧いただいております。藤井絞製。ぽつんぽつんと、丸い絞りが可愛らしいですね。シワになりにくい、とろりとした生地感で、単衣にも最適です。

普段使いにも、セミフォーマルのシーンにも活躍するシンプルなお草履も、オススメです。

ぐっと秋らしくなってきました。秋のタペストリ、人気です。

フクロウとお月様。細長いデザインがお洒落なタイプ。

秋の草花、いろいろ。上品なイメージです。ミニサイズで、どうぞ。

他にも数点、ございます。インテリアのアクセントにいかがでしょう。

毎朝の習慣として、お香をたいています。何十年、ずっと同じ香りです。京都 松栄堂の芳輪、堀川。毎日のことですが、毎日けむりの形、流れ、勢いが違います。けむりの姿は、見ていて飽きません。とても美しいかな文字を見ているかのように流れます。まるで今日の運勢でも書いてあるかのごとく。読めそうで読めないもどかしさがあります。フッと消えてなくなる時の、はかないさも美しい。

長月が始まりました。過ごしやすくなり、五感も冴えてくる季節です。忙しい朝のひととき、ほんの一瞬、けむりの行方を見届けてはいかがでしょう。

時々ですが、現れます。つくばいの水を飲んで帰るところでしょうか。意外と動きは俊敏です。

そろそろ、秋単衣の雰囲気です。アップリケ調のお月さま、いかがでしょう。黒の地色が効いています。小紋は、松岡姫。純国産の絹です。しなやかな感触が魅力です。無地の感覚で、セミフォーマルにも活躍します。

連日、強い日差しに参ってしまいそうですが、かげの生み出す表情は素敵です。カーペットに映る格子ともみじ、キラキラしています。一瞬の表情、お楽しみ下さい。

光の差し込むギャラリーで、しばし暑さを忘れて下さい。

お月見ころころ、愛らしい表情のウサギさん、店内にてご覧下さい。