• カテゴリー別アーカイブ お着物の話題
  • ランチ会2

    朝起きると、うっすら雪化粧。本当に寒くなりました。

    さて先月の終わりに、オーベルジュで行われた2回目のランチ会の様子です。

    赤い花が印象的な紬に、赤系の無地の帯ですっきりと(左端の方)。観世のグレーが素敵です。正倉院文様を横段に配した、格調のある小紋を二部式に仕立てて(椅子の方)冬のランチ会にぴったりです。

    この度、初おろしでした。士乎路紬に、吉祥文が市松で表現されたの帯(丹波屋)を合わせて。シックなトーンに少し華やかさもあります。(右から2番目の方)。花織の小紋に松尾鏡子作の無地感の帯を(右端)帯揚げの無地を効かせました。

    ロビーにて、それぞれのバッグが並びます。さて、どのバッグがどの方のものでしょう。

    12月のデザートは、クリームチーズとホワイトチョコ、イチゴのコラボレーションでした。あっさりと絶品です。

     


  • 地紋おこし

    晴天に恵まれた昨日、息子さんの七五三の節目を迎えられたご家族です。お母様のお着物は、千切屋治兵衛の地文おこし。正倉院の文様を地模様に、肩や裾の部分に刺繍が施された付下げになっています。帯は織楽浅野のインド花文。糸の質感、地の表情を生かしたとても素敵な装いです。帯締めの市松が効いています。

    コートは刺し子を施した、少し可愛らしさもある一枚です。

    今月は皆さまから、たくさんお慶びのお声をいただき、本当に嬉しいひと月でした。


  • お姫様になりました

    先日、七五三の節目を迎えられた、はなちゃんです。手描き友禅のお着物に、淡いピンクの被布がぴったりとマッチして。

    開口一番「私、お姫様になったの!」とのことでした。

    お履物、巾着の赤が更に愛らしく。

    白地に刺繍の半襟が何より装いのキメとなったようで、少しの加減ですが大切なポイントです。

    お正月のお着物も楽しみですね。


  • 紅葉のランチ会

    昨日は、雨と晴れを繰り返す空模様の中、雨に当たることなく着物の時間を楽しみました。紅葉のランチ会、オーベルジュ ドゥ ミクニにて。皆さま思いおもいの装いで、深まる秋を満喫されました。

    初おろしの結城に、鱈目間道の帯を合わせてベージュと茶の濃淡で仕上げました。

    これからは着物!とよく紬でお出かけされるお客様、この日は献上を合わせて上手にランチモードです(左)紫地の江戸小紋に帯は同じく紫地のふくれ織を合わせて、小物もパープルでまとめて(右)

    母は板締め絞りの小紋に松尾鏡子作の帯を。紺の帯締めをポイントに。私は市松模様の小紋に、帯は型絵染の蝶を。この小紋は袋帯とも相性が良く、友人の結婚式などにも活躍しました。

    さて、お料理の美味しさにはいつも大満足です。メインの前のひと皿、フォアグラのテリーヌの周りにはイチジクが巻き付けられて!こっくりとした風味が癖になります。

    毎回目にも楽しいデザートは、モンブランでした。丸いアーチは飴細工、素敵です。


  • いざ落語へ

    昨日は、お寺の報恩講で行われた落語会に、いざ着物で。黒無地の大島に、高木錦司作の帯を合わせて。錦司さんの作品は、どれもデザインや色遣いにハッとするものがあり、無地のお着物によく映えまたモダンな雰囲気にもなります。少しインパクトのある装いにしたい時の強い味方です。

    ご一緒したお客様は、お義母様から頂いた小紋を仕立て直し、この日初めて袖を通されました。帯は藤井絞。黒地に様々な色が彩る、美しい帯です。色無地や付下げにも幅広く使えます。帯締め帯揚げは、グリーン系の無地を。無地をス〜ッと装いの中心に引くことで、着物と帯がうまく調和します。

    さて関西落語会の重鎮、笑福亭仁智さんの落語は登場からすでに笑いが起こり、枕、噺もベテランならではのテンポで楽しく拝見しました。久しぶりの着物で落語、堪能しました。


  • 七五三の節目を迎えられて

    七五三の季節となりました。あちこちでお着物姿の親子さんをお見かけし、嬉しい気持ちになるものです。

    富山に嫁がれたお客様、二児のお母様になられこの度長女様の七五三の日を迎えられました。藤井絞の訪問着に誉田屋源兵衛の唐織の帯を合わせて。クラシックで非常に存在感のある組合せです。

    お嬢様は、可愛らしい赤のお着物に鶸色の被布が映えて。今度はいつお着物着るの?と聞かれるそうです。

    こうしてご家族の節目に、お誂えいただいたお着物が活躍し思い出に残りますこと、本当に幸せです。

    今月は当店でもランチ会を企画しておりますし、皆様の心に残るひと月になればと思います。纏う時間を楽しみたいです。


  • 絞りの帯揚げ

    台風一過、ようやく晴れ間が見えました。

    来月行われるランチ会に向け、お客様はそれぞれコーディネートをあれこれ楽しんでいらっしゃいます。秋色の装いに、赤のポイントはいかがでしょう。定番、絞りの白赤タイプです。

    蚊絣の大島に、絞りでお化粧道具を表したキュートな帯の組み合わせ。そこに帯揚げの赤が彩りを加えます。

    こちらはよろけ柄の小紋に、雪の結晶をイメージしたビロードの帯を合わせました。帯揚げの深みのある赤が、観世の房の臙脂と共鳴して。

    印象的な色を、上手に取り入れましょう。


  • 櫛織無地ー誉田屋源兵衛ー

    真夏日となった一昨日、まなさんが薄物の小紋をお召しになってご来店下さいました。着物は絽の小紋で、薄いグレー地に黄色やピンクなどが虹のように散りばめられています。帯は誉田屋源兵衛の櫛織。孔雀石の色で糸を染めた、無地感です。

    自作の髪飾り、帯留め、バッグもぴったり調和しています。

    素敵なひととき、ありがとうございました。


  • 辻が花ー小野順子ー

    雨模様が続きましたが、ようやくお日様が顔を出しました。日差しが見えると、それだけで嬉しくなったりウキウキしたり、良い気分になります。

    さて秋の深まりを感じます。辻が花の帯はいかがでしょう(小野順子作)焦茶と紫をミックスさせたような、こっくりとしたベースに愛らしい兔が配されて。女性作家ならではの優しい雰囲気があります。小さい丸を絞りで表現した小紋にのせて(藤井絞)

    今夜は空を見上げてみましょう。きっと月がきれいです。


  • 芭蕉布

    残暑のランチ会、母は芭蕉布(平良敏子作)の着物にミンサ織を合わせました。沖縄の織物は独特で、その土地の植物ならではの色に魅せられます。平良さんの作品は、年月を経て更にその価値が分かります。ずっと大切にしたいですね。

    私は小袖屋さんオリジナルの絽織の小紋に、単衣の帯を合わせて。月の季節なので、丸のイメージで。着物は盛夏は勿論、春単衣にも秋単衣にも向き、無地感の着こなしもできる優れものです。実はうっすらとある、引き染の柄がポイントです。