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  • どちらも、桶染め絞りの作品です。

    左の振袖は、大胆に染分けられた桶染めらしい一枚ですね。

    右は、吉祥柄の「雲取り」と呼ばれる文様を染分けた作品です。

    同じ技法でも、それぞれまったく違う個性を持っていて素晴らしい。

    まさに、日本人ならではの感性ですね。

    染料に「浸けて」染める絞り染めには、ひとつの色に奥行きがあるので、つい見入ってしまいます。


  • 着物を着るということ

    当店では、いわゆる着付け教室というものは設けておりませんが、お客様の方でひとりで着物が着られるようになりたいというご要望があれば、その方のご都合を優先しながら着付けを実践しています。25日にお越しになったお客様も、そのうちのお一人なのですが、すっかりご自分のラインを確立されています。

    人それぞれ、顔立ちも体型も手足の長さも違いますので、当店では、その方の雰囲気に合った着方を第一に考えております。

    私たちにできるのは、身に着ける順番、ポイントをお伝えすることだけ。そのあとは、お客様ご自身に何回もお召しいただいて、慣れていただきたい。絲穂でのステップアップ。初めてひとりでお召しになった日は、まず一階の喫茶で「着物でお茶」を楽しんでいただいています。

    次の時は、松葉すしさんやボーノ•ペッシェさんへお食事に行き「着物で歩く、お食事をする」ことを通して、自然に着物に慣れていただいております。

    このように、氷見市丸の内の立地条件を活かしながら、お客様との交流を深めながら「着物を着る」ことを進めておりますので、着付け教室という枠を設けることができないのです。

    それからもうひとつ。着付けはその昔、代々その家々で母から子へと自然に伝えられたものでした。今では、家族の在り方や社会的背景が随分と変化したために、それは難しいことなのかもれませんが、やはり基本は「自然に伝えられるべきもの」だと思います。先生と生徒の関係でなく、人と人として関係を作りたい、絲穂をもうひとつの「我が家」のように感じていただける場所にしたい。そういった想い、すべてひっくるめて着物を着ることだと思っているからです。


  • 個人的に…

    こちらの振袖、とても気に入っています。
    桶染め絞り、帽子絞りなど数種類の絞りの技法が使われています。
    色使いにドキっとするものがありますね。
    どうしてもこの振袖が着たい!って言って下さる方の元に
    嫁いで欲しいと切望する今日この頃です。

    フラッシュなしで撮影
    こちらは裏管理人が撮影した同じ着物。フラッシュあり