• カテゴリー別アーカイブ あれこれ
  • 雨の花

    あじさいの頃となりました。店内にも生けております。

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    あじさいは、やはり雨の花だと思います。お天気の空の下で見るよりも、雨に濡れている方が美しい。今年の梅雨には、どのくらい雨が降るのでしょう。ひとつのタペストリーを眺めながら来るべき季節を想う時間、なかなか良いものです。

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    タペストリ あじさい16,000円


  • 新緑

    新緑の美しい季節となりました。現在のカエデの様子です。

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    絲穂の前庭から玄関まで、緑のアーチが続きます。

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    お帰りの際には、このアングルからもお楽しみ下さいませ。

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    カエデの成長に関しましては3月5日3月23日4月14日のブログをご覧下さい。生命力というものは、やはりすごいものですね。その過程は簡単に目に見え、耳には聞こえませんが、きちんと成長という結果を出しています。命の営み、大切にすべきですね。それから何も言わずに大きくなろうとする内なる力も。できれば、おごらず騒がず、黙って信念を貫いて自分なりの結果を出せたらいいなといつも思います。


  • コメントの取り扱いについて

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  • 絲穂の楽しみ方

    絲穂の楽しみ方。

    カウンターに座ってみましょう。写真の右上をご覧下さい。お天気の日が続くと、一日に何度か影がカエデのシルエットを作ります。日差しの具合によってまったく同じシルエットはなく、現れるのに決まった時間もありません。まさにその日その時の運次第。

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    ときには、こんなところにまで!

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    自然が作り出す神秘を感じながら、美味しいサンドイッチはいかがでしょう。当店で人気のホットサンドイッチ、こちら一人前500円でございます。

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  • 成長

    カエデの新芽がぐんぐん成長しています。 3月5日啓蟄の頃にはボウズだった木に、わずかな新芽が生まれ(3月23日)今ではカエデの形を帯びてきました。

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    空に向かってグングンと緑の新芽が伸びています。生命力にいつも元気付けられます。

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    風に揺れると、小さな手がおいでおいでをしているようです。

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    店内から格子越しに木々を眺めゆったりと過ごす時間は、何よりの贅沢かもしれません。

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  • 名残のワルツ

    美しい椿をお客様にいただきました。そろそろ椿も終わりの頃ですから、まさに有終の美ですね。同じ種類をズラリと生けてみました。

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    満開のもの、間もなく花を咲かせるもの、これから成長するもの。うまいこと三拍子揃いました。 カウンター越しに椿のワルツをお楽しみ下さい。

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  • 学園花通り

    下の記事にある、「関西学院大学へと続く桜並木」である、「学園花通り」の昨日の時点での桜のようすです。関西学院の正門側から撮っているので、キャンパスは写っていませんが、桜の咲き具合がわかっていただけるでしょうか。

    今日は入学式。この桜並木が、希望で胸をふくらませた新入生たちであふれかえる日です。

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    (裏管理人撮影)


  • 神は細部に宿る

    入学シーズンです。桜の季節でもあります。皆さまの心に残っている桜の風景、始まりの風景とはどのようなものですか。

    私にとって桜とは、母校、関西学院大学へと続く桜並木です。そこで出会った恩師に教えられた「神は細部に宿る」という言葉を、桜の頃になると毎年心で唱え直します。

    「神は細部に宿る」とは、レポートや論文のテーマを決める時のアドバイスとして教えられたものです。面白いテーマを決定するためには、大きな部分を見るのではなく、例えば文章の中で繰り返し使われている言葉や表現などの、小さい部分、細部をまずよく見てみなさい。そこから、大きく面白いテーマを導きだすヒント(神のようなもの)が立ち上ってくるはずだと。初めて教えられた日から、この言葉は私にとっての指針となりました。何かを決めたい時、迷った時、自分を信じたい時、いつも立ち戻るのはこの言葉。 大学では英文学を専攻、現在はきものに携わっている身ですが、まったく異なる世界のように見える文学ときもの、これほどまでに似た世界はないといつも思います。

    きものは、まさに細部の世界。一反の布には、染色というレベル、柄のレベル、技法のレベル、糸のレベルなど、様々な細部のレベルがあります。それぞれの細部が意味を持ち、文化的背景を持つ。それぞれの細部に宿る職人さんの技術は、まさに神業。細部が集まったきもの一反は、大きなテーマと言えましょう。

    文学作品は紙に文字が書かれたもの、きものは布に模様や色と言った記号が描かれたもの。読み解く対象が紙から布に変わっただけで、取り組み方は学生時代とまったく同じ。いつも心には「神は細部に宿る」という言葉。桜の頃になれば、これからもずっと唱え直される色褪せない言葉です。 自分にしか見えない小さいものを探し、継続し、大きな結果が出るまでじっと待ってみる。つい自分と誰かを較べそうになった時に、支えてくれる言葉です。