• カテゴリー別アーカイブ お着物の話題
  • お茶会

    昨日は、先生のお宅で行われたお茶会に出席しました。残暑が厳しいこともあり、テーマは水。床にはたいへん勢いのある「滝」のお軸。好きなお軸のひとつです。

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    いつも素敵な和服姿をご披露下さるこちらの男性、昨日は初おろしの小千谷ちぢみをお召しでした。

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    私は一昨日のブログでご紹介した夏大島に、加賀友禅の夏帯を締めて。桔梗やススキが描かれた帯は、残暑厳しい9月の上旬も活躍しそうです。

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  • 続・夏の集い

    夏の集いにて。われわれ親子は、、、 母は平良敏子作、芭蕉布の着物に加賀友禅の夏帯を合わせました。芭蕉布のハリ感と、柔らかい友禅は相性が良いようです。 芭蕉布については8月7日9日のブログを。

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    私は夏大島に、うろこ柄の羅帯を合わせました。7月の二次会でも締めた羅帯、きれいな水色にもマッチします。

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    ぎおん ない藤さんのお履きもので揃えました。

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  • 夏の集い

    先日、地元のお客様とお着物でイタリアンランチを楽しみました。当店ブログでもお馴染みのボーノ•ペッシェにて。 こちら、松茸のパスタ。初ものをただきました。

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    さて、お客様の装いです。絽縮緬の小紋に麻葉柄の帯ですっきりと。お着物は、よく見ると市松模様になってるんですよ!とても素敵です。

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    夏のお洒落には、網代のお草履を。履けば履くほど、いいお色になります。

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    ヘアースタイルがあまりにも美しかったので、思わず撮影してしまいました。

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  • 初めて、ひとりで締める名古屋帯

    先日、お寺のお嬢様が着付けの練習にいらっしゃいました。お着物は、着慣れていらっしゃるのでナチュラルな着姿です。その日は、名古屋帯を初めてひとりで結ばれました。誰しも苦戦するまくらの部分、お太鼓のかたち、クリアすべきハードルも若さで乗り切られます。帯は、計ったように完璧なかたちになるよりも、ちょっと曲がったりしている方が愛嬌があっていいのかもしれないと、最近は思います。帯によってうまくかたちが作れない場合でも、その柔らかさや素材感が活きていることが本当ですよね。

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  • 蝉の声が聞こえる─芭蕉布のおはなし─

    おととい、芭蕉布の帯をご紹介しました。汗をかいても肌につかずサラリとした風合で、その軽さから蝉の羽に喩えられる芭蕉布。暦の上では秋ですが、しばし蝉の声に耳を傾けてみましょう。沖縄の喜如嘉(きじょか)という土地で生産されている芭蕉布、糸芭蕉の木から取れる糸を使って織られています。きもの一反を織るためには、200本以上の木が必要なのですが、そもそも糸芭蕉を栽培することがとても大変。1本の木を成熟させるのに2〜3年の月日を要します。昨今では害虫が繁殖して良木が育ちにくくなりましたから一点いってんの作品が本当に貴重です。

    木が育てば切り倒し、何層にもなる切り口から一枚ずつ皮を剥ぎ、数種類の糸に分け、それぞれの糸をさらに細かく裂き均一の太さに整え繋ぎ合わせます。木を切り倒す重労働も、気の遠くなるような糸の整理もすべて女性による手作業。リーダーである人間国宝の平良敏子さんは、戦後アメリカ軍によって焼き払われた芭蕉畑に、わずかに残った苗を植え、芭蕉布を絶やしてはならないという一心で戦争未亡人たちに呼びかけました。そうして絶滅の危機にあった芭蕉布は息を吹き返し昭和49年に喜如嘉の芭蕉布は国の重要無形文化財に指定されました。

    詳しくは、日本放送出版協会から出ている『平良敏子の芭蕉布』をどうぞ。美しい織りの数々、何よりも平良さんご自身の素敵な生き方に心を打たれます。呉服業界は、職人の後継者不足に悩まされておりますが、89歳の平良さんに憧れて門下生となる20代30代の女性が近ごろ増えているそうです。平良さんのお顔は本当に美しいですよ。ひとつのことを貫き通した人にだけ出せる、温かく素直な笑顔は必見です。


  • 能登上布と芭蕉布

    8月、お気に入りのコーディネートです。能登上布に芭蕉布(平良敏子作)の帯を合わせて。お客様のお店に遊びに行ったり、ランチをご一緒する時に 重宝しています。芭蕉布の帯は、シンプルですが締めるととても迫力がありますから、シンプルな着物と相性が良いと思います。黒地の帯揚げ、帯締めはひと組あると便利です。白っぽいコーディネートが多くなる夏場には締め色となり、すっきり涼しげな雰囲気に仕上がります。

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    上布関連記事7月8日


  • 『樋口可南子のきものまわり』と『きもの熱』

    きもの好きのあなたへ。

    清野恵里子著、『樋口可南子のきものまわり』と『きもの熱』をオススメします。特に、夏きもののページは必読です。が、注意点がひとつ。あまりに美しい世界に没頭し、本当に熱に浮かされたようになってしまうので、仕事や雑用をたくさん抱えている時、忙しい時は閉じて下さい。くれぐれも、日常生活に差し障りのないように。


  • 絹芭蕉の訪問着

    夏の代表的な織物、絹芭蕉。紬でも麻でもない独特の風合いがあります。適度にハリがあり、風をよく通します。水をイメージさせる涼やかな模様は、ロウケツ染めで表現されています。夏に着る藍や紫など濃い色の着物は、とても美しいものです。白の長襦袢に重ねた時の色の対比は、本当に美しい。視覚で涼を感じるのは、日本人特有の感性でしょう。

    帯は、昨日のブログでご紹介したものと同じ。砂川美恵子作、宮古上布の無地。合わせる着物の色、ライトや光線の加減が変わると、同じ帯でも違う雰囲気になります。それが、草木染めの特徴。ひと言で「なにいろ」と言い切れない奥深さがいいですね。

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  • 天の川のような…

    7月4日土曜日、友人の結婚披露パーティーに行ってきました。袖を通したのは、絽の訪問着。星をちりばめたような模様なので、勝手に天の川というタイトルをつけて楽しんでいます。7月のイベントには、大活躍する着物です。帯は羅。うろこの柄です。天の川と魔除けのうろこで、お祝いのメッセージを込めてみました。かんざしは、珊瑚。小振りですが、存在感があるのでとても気に入っています。

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    夏のパーティーには、ビーズのバッグがひとつあると重宝します。ドレスに合わせても綺麗ですからね。

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    パーティーは、神戸ポートピアホテルの30階にあります、スカイラウンジにて。眺めの素晴らしいのはもちろんのこと、落ち着いた雰囲気でとても素敵なラウンジです。この日は、梅雨の晴れ間で、一日中良いお天気でした。ひと足早い七夕をお祝いできました。

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